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犬養裕美子の冒険するレストラン

人気和食店、10年目の新業態 育ったスタッフを抜てきした「メンズ館」

賛否両論メンズ館

2014年8月19日
賛否両論メンズ館

店は広尾三丁目交差点からバス通りを入った道沿いで、地下にある隠れ家的立地だ

東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」の店主、笠原将弘氏はテレビや雑誌などでも活躍する料理人。今年は開店10年目になる。「賛否両論」を店名にするセンスは、旧態依然とした日本料理業界にはかなり刺激的だったし、コース10品で5000円(現在6500円)のコストパフォーマンスに若い世代の客層が興味を示した。瞬く間に予約が取れない店になり、その勢いは止まらない。昨年9月、名古屋に本店よりも大きな44席の2号店を、そして今年6月に「賛否両論メンズ館」をオープンした。

またしても店名がフツーではない。「MENと麺の両方の意味があるので」と笠原氏はカタカナ表記にこだわった。「遅い時間に本格的なそばと酒が楽しめる店ってなかなかない。こんな店があったら、と思って。自分が行きたい店を作ったんです」。

料理長は本店で2年半修業した齋藤義展氏を抜てき。実は齋藤料理長、ニューヨークの語学留学中に笠原氏をテレビで知って、料理人を志した。居酒屋や割烹で基礎を学び、そば打ちの技術も身に付けてから、2年半前に憧れの笠原氏の店の門を叩いた。2年半でひと通りの仕事ができるようになった。「せっかくのそば打ちの技術が、今までのうちの店では生かせない。スタッフの成長に合わせて店を作ろう」(笠原氏)と、「メンズ館」が誕生したのだ。

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