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編集部のマルチスコープ

消費増税後最初の週末、飲食店の客足は?

こんにちは。日経レストラン編集部の宮坂です。

4月5~6日は、消費税率が8%に引き上げられてから最初の週末となりました。自動販売機のペットボトル飲料が160円になっていたり、その前の週までは混雑していたドラッグストアが閑散としていたりする様子を見て、自分の生活の中でも変化を実感しました。

そこで、5日には、たまに利用する近所のラーメン店を訪れてみました。ここは1杯1000円も当たり前という東京都内のラーメン店の中では珍しく、「ラーメン」が1杯480円という安さが看板の一つでした。もうワンコインでは、あのあっさりしたラーメンが食べられなくなると予想していたのですが、実際には価格は据え置きでした。

その代わり、「ワンタンメン」を750円から780円に約4%値上げ、「ギョウザ」を550円から600円へと約9%値上げするなど、注文が少ないメニューやサイドメニューは増税分の3%を上回る値上げをしていました。最大の看板であるメニューの価格は据え置いて集客を維持し、その他のメニューで増税分の売り上げを確保するというよく考えられた価格の見直しだと感じました。その甲斐もあってか、店内は今まで通りのにぎわいが続いていました。

さらに、6日にも、増税後の雰囲気を知ろうと、居酒屋やバルの新店が相次ぐある駅近くの路地を一回りしてみました。外から見る限りでは、従来に比べると1~2割は客足が少ないような印象でした。店の外までお客があふれていた人気の店にも、この日はほとんど待たずに入ることができました。

6日の都内は、最後の花見を楽しもうという人たちが各地の公園などで日中から盃を傾け、夜には冬に逆戻りしたような寒さとなりました。こうした条件が重なって、夜の飲食店への出足がこの週末のみ鈍っただけならばよいのですが、いつもよりやや空き気味の各店の様子は若干気になりました。

コンビニや生鮮食料品店などでは客足の目立った減少はないとの報道がありますが、飲食店での客足について実態が見えてくるのはまだこれからです。

ただ、3%を超える増税をした一部の飲食店について、消費者庁の窓口に「便乗値上げではないか」との問い合わせがあるなど、一般消費者は4月以降の価格動向に敏感になっていることは間違いありません。

自店が実施した価格改定がお客の目にどう映るのか、価格改定の巧拙によって集客に開きが出てくる可能性はありそうです。しばらくの間はお客の動向を注意深く見守るべきでしょう。

2014年4月10日|Posted by 日経レストラン編集