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チーム力を高めて採用難を乗り越える

こんにちは。日経レストランの太田憲一郎です。

飲食店におけるパート・アルバイトの採用難は深刻さを増しているようです。景気が上向いてきたため、多くの企業が採用を増やし、時給の相場が上昇している影響が大きいのでしょう。加えて外食業界は時給が安く、仕事がきついというイメージがあり、他業界に人材が流れてしまう傾向があります。

こうした業界のイメージを変えるのは簡単ではありません。時給をアップするのも難しいでしょう。まず飲食店としては、現在いるスタッフのモチベーションを高めて、チーム力を最大限に高めることが大切だと思います。

4月14日に弊社から発売したばかりの書籍『話を聞かないアルバイト、うまく話せない店長』は、チーム力の向上を目指す飲食店のために役立つノウハウを提供する一冊です。店長や社員がパート・アルバイトと、どのように接したらよいのかを具体的な会話レベルから分かりやすく解説しています。スタッフとのコミュニケーションを改善したいと考えている店長や社員にぜひ読んでいたただきたい内容です。

著者は人材育成を中心に数多くの飲食店を指導してきたアンドワークスの加藤雅彦氏と武笠彰範氏の2人です。多くの現場を見てきた加藤氏と武笠氏は、飲食店でのモチベーション低下の一因として「パート・アルバイトから意見や提案があっても、真剣に聞かない店長や社員がまだ多い」ことを挙げます。こうなってしまう原因は「店長と社員が店を運営する主体はあくまで自分たちで、パートとアルバイトは店長と社員の指示通りに動くだけでいいと考えてしまうことにある」と言います。

この言葉に心当たりのある店長や社員は多いでしょう。そうした方々はこれまでの姿勢を改め、現場のパート・アルバイトの意見や提案を積極的に採用することを意識すべきでしょう。そうすることで、彼らのモチベーションは見違えるほど高まり、店の運営に積極的にかかわるようになるからです。

店で働くことにやりがいを見出したスタッフは、少しぐらい仕事がきつかったり、時給が安くても簡単には辞めないはずです。パート・アルバイトの意識をこの段階まで高められれば、チーム力が高まるだけでなく、採用に頭を悩ませることも少なくなるでしょう。

パート・アルバイトの話を真剣に聞くことはそう難しくないはずです。それが店の経営に予想以上に大きな効果をもたらしてくれるかもしれません。

2014年4月17日|Posted by 日経レストラン編集