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お客の印象に残る簡単メニュー

こんにちは。日経レストラン 宮坂です。今週になって、都内では、朝晩は涼しい風が吹く日が続き、寝苦しい夜から少し開放されたような気がします。この天候が続くと楽なのですが。

さて、最近利用した居酒屋やクラフトビールが並ぶビアバーで、あるメニューに続けざまに出合いました。「枝豆のペペロンチーノ」です。

居酒屋では「お通し」として、ビアバーでは小皿に載った「タパス」として出てきました。スタッフの方に「お通しは、枝豆のペペロンチーノです」と告げられ「えっ?何?」とちょっと驚いてしまいました。

「枝豆のペペロンチーノ」とはその名の通りの簡単メニュー。フライパンで熱したオリーブオイルに、ニンニクと鷹の爪を入れて香りを出したところに塩ゆでした枝豆を投入。焦げない程度に軽く炒めて、塩・コショウで味を調えるというもの。ネットで調べてみると、おおむねこのような作り方でした。さやが焦げると豆の風味が感じられなくなるので、早く香りが出るように、ガーリックパウダーを使うレシピもあるようです。

このメニューが気になったポイントはいくつかあります。まず、夏のビールのおつまみとして定番である枝豆が目先の変わった料理になること。調理からどれくらい時間がたったのか判然としないような枝豆の塩ゆでを提供されるよりも、「お客を楽しませようと考えている店」という印象を受けます。

しかも商品名がストレートで分かりやすい。パスタの定番メニューを思い浮かべれば、どのような味がするのかすぐ想像がつきます。その上、前述のような作り方なので、調理の手間もかかりません。

居酒屋などの忙しい業態にとっては、ぴったりのメニューではないでしょうか。

誰がこのメニューを作り始めたのかは、少し調べた程度では、はっきりしませんでした。ただ、2011年夏ごろにはいくつかのブログにこのメニューが登場し、昨年夏にはタレント里田まいさんのブログに「前にご飯屋さんで教えてもらった」お気に入りのメニューとして掲載されていました。他のレシピもおおむね掲載の日付はこのあたりの時期。不勉強にして知りませんでしたが、ここ数年で一気に普及したメニューのようです。

この便利メニューですが、ちょっと気になるところもあります。塩ゆでした枝豆をさやごとにんにくや鷹の爪で炒めるので、食べ終えると指がニンニクオイルでベタベタになることです。自宅のおつまみとしてはこれでも良いのかもしれませんが、「お通し」として提供すると、おてふきで指をぬぐった程度ではニンニクのにおいが落ちません。かといって、さやを外して、爪ようじやピックで食べるのでは、手軽さが無くなってしまいます。

この問題をクリアできれば、もう一皮むけた強いメニューになるような気がします。どなたかよいアイデアがあればお寄せください。

2014年7月31日|Posted by 日経レストラン編集