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編集部のマルチスコープ

子供の食が「未来の市場」を創造する

ご愛読ありがとうございます。日経レストラン編集長の戸田顕司です。

12月中旬に発行となる書籍『日本初! 世界を変える全寮制インターナショナルスクール』の制作に、以前から取材していることもあって、関わりました。8月24日、軽井沢に世界15カ国・地域から49人の子供を迎え、日本で初めてとなる全寮制のインターナショナルスクールが開校しました。「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)」という校名で、その設立までの取り組みを追った1冊です。

ここでは「学校の方針が反映されるべき『給食』」という項目を立て、生徒の給食のあり方についても触れています。一般に給食サービスは、「安定供給」「安全責任」などを重視するために、地元の新鮮な食材を使うといった対応が難しい面があります。

これに対して、ISAKではシェフを置き、業者とのやり取りなどを任せ、その場で素材から調理して提供する体制を敷いています。この給食サービス業者「シザーズ・キッチン」では、完食率を評価基準の1つにしてメニュー開発に生かしているとのことです。

見方を変えれば、飲食店が普段やっていることを、給食サービスに取り込んだとも言えそうです。

実は、現在の給食のあり方に、料理人として関係各所にアドバイスを送っている方も少なくありません。例えば、京都「菊乃井」の村田吉弘氏しかり、銀座「六雁」の秋山能久氏しかり。

幼い頃から素材の味を生かした食事をすることは、「食育」につながるというだけではありません。食の楽しさや深さ、広がりを知った人が増えるという意味で、飲食店にとっては未来の外食市場を育てることにもなるはずです。

もちろん、いきなり給食事業を始めるのは無理があります。ただ、飲食店として子供たちに何が提供できるのかも大事な視点になってくると感じます。

さて、日経レストランでは、2015年2月から新たにセミナー「日経レストラン経営塾」を開講します。11月25日にオーグードゥジュール代表の岡部一己氏の講演と質疑応答を交えた説明会を開催したところ、参加者からたくさんの質問をいただく盛況ぶりでした。ご満足いただける内容と考えております。皆様のご参加をお待ちしております。

誌面の充実に加え、「日経レストラン経営塾」などのセミナーまで、2015年も日経レストランは読者に役に立つ情報を発信してまいります。これからもよろしくお願い申し上げます。

2014年12月4日|Posted by 日経レストラン編集