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編集部のマルチスコープ

カウンター席を有効活用し、一人客を取り込もう

こんにちは。日経レストラン編集部の宮坂です。

2014年12月号の特集「飲食ビジネス大予測2015」では、2015年に飲食店が直面する課題の一つとして「社会構造の激変に伴う、一人客の取り込み」を取り上げました。

一人客を取り込むポイントの一つは、カウンター席の有効活用です。特集でご紹介した東京・四ツ谷の「青森PR居酒屋 りんごの花」は、フードメニューを一人客には半量を半額で提供できることをカウンター席に示し、一人客の利便性を高めています。

一方、あるビストロに伺ったときのこと。カウンター席に座っていたところ、近くの席に常連らしき女性客が訪れ、「スマホの電池が切れちゃった。帰るまで充電させて」とオーナーに声をかけていました。オーナーはカウンター内に設置してある調理器具用のコンセントに延長コードを取り付け、その女性が持っていた充電器をつないでいました。オーナーがかねてから「うちは一人客歓迎」とうたっている店だけにこうした対応には慣れているようでした。

カフェなどでは電源コンセントをカウンターに設置するケースが増えていますが、滞在時間が長い居酒屋でもそうした設備は一人客を集めるのに役立ちそうです。

こうした一人客歓迎の店が増えている一方で、一人客を逃していてもったいないと思う店に出合うこともあります。

先日訪れたある居酒屋は、テーブル席ばかりでカウンター席はゼロ。ある地方の繁盛店が都内に出店したとのことでさっそく伺ってみたのですが、「お一人様ですか。カウンター席がないので、こちらの席を広くお使いください」とテーブルに案内されました。比較的早い時間だったのでテーブル席にも余裕があり一人でも席を確保できましたが、混雑時には一人ではちょっと入りにくそうなつくりです。

周囲で聞いてみると、広い店舗を確保できることが多い地方の繁盛店が東京などの都市部に進出すると、テーブル席ばかりの店舗になることがあるようです。

確かに、一人客はグループで訪れたお客よりも飲食の量が少なく、効率が悪い面はあるかもしれません。ただ、都心部などでは、友人や家族と一緒ではなく、自分の時間を作るために一人で飲食店を訪れるお客も少なくありません。消費増税以降、消費者が外食の頻度を減らす傾向にある現状では、カウンター席をきちんと設置し、グループ客も一人客も幅広く取り込むほうが得策のように思います。

あなたの店でも、カウンター席の使い方をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

さて、日経レストランでは、2015年2月から新たなセミナー「日経レストラン経営塾」を開講します。貴店の経営に役立つヒントがきっと得られると思います。皆様のご参加をお待ちしております。

2014年12月11日|Posted by 日経レストラン編集