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編集部のマルチスコープ

大きな流行になるか「ポップオーバー」

こんにちは。日経レストラン編集部の宮坂賢一です。

昨年末ごろから、飲食店経営者やコンサルタントの方々と話していて「ポップオーバー」が話題に上ることが増えました。

ポップオーバーとは、デニッシュ生地を使ったパンの一種で、シュークリームの皮のように中空になっているもの。表面はサクサクした感じ、内側はデニッシュらしく少ししっとりと仕上がっています。

外食業界では「パンケーキの次にはやりそう」と注目を集めています。昨年秋、東京・六本木にオープンした米国発のステーキ店「BLT STEAK TOKYO」が名物の一つとしてポップオーバーを提供したり、ファミリーレストランのデニーズが昨年12月からポップオーバーを使ったデザートを提供し始めたりして、認知が広がりつつあるようです。

ポップオーバーは中空で軽いのでシュー皮のようにアイスクリームなどと組み合わせてデザートに使いやすいうえ、パンの一種なので中空の部分に野菜やハムなどを挟んでヘルシーなサンドイッチにすることもできます。用途が幅広そうなことも、注目を集めている理由の一つだと感じます。

私がポップオーバーの提供が広がっていることを知ったのは昨年末くらいですが、実は「フレッシュネスバーガー」が数年前からサイドメニューに用意したり、ポップオーバーを使ったデザートの専門店があったりと、思ったより以前から提供する店は広がりを見せていたようです。

私の不勉強ぶりはとりあえず棚に上げて、ポップオーバーが浸透する流れを振り返りながら気付くことは、新メニューを投入するタイミングの重要さです。新しいもの好きのお客が多い店では早めに投入したほうが注目されますが、一般的な客層が多い店では早すぎるとあまり関心を示してもらえません。多くのお客は、テレビや店頭などでポップオーバーという言葉を何度か聞き、その存在が頭の中に定着したところで、初めてそれを頼んでみようと思うのです。

強いメニューを作る一つの手法として、誰もがよく知る「コロッケ」「ポテトサラダ」などの定番メニューを強化するという発想があります。これも、お客がその味をよく知っているからこそ、それを頼んでみようと考えるわけです。

そうした意味では、ポップオーバーもようやく多くの人にその存在が知られるようになってきました。そろそろこれを活用した新メニュー開発を考えてみてはいかがでしょうか。

2015年1月15日|Posted by 日経レストラン編集