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編集部のマルチスコープ

「異物混入」トラブルに思うこと

こんにちは。日経レストラン編集部の水野です。

今では、一時の騒動は沈静化した観がありますが、1月7日に日本マクドナルドホールディングスが「日本マクドナルド」の店舗で起きた4件の異物混入トラブルについて説明するための記者会見を開き、私もその場に参加しました(関連記事)。

記者会見には100人以上の報道関係者が詰めかけ、約3時間にもわたって会見が行われるなど社会の関心の強さを感じさせるもので、かつて食品偽装が社会問題になったときのことを思い出しました。

ただし、決定的に違うことがあります。食品偽装は当事者たちの努力でゼロにできるものかもしれませんが、異物混入をゼロにすることは残念ながらできないという点です。

まず、人間ですから、単純なミスなどで異物が料理に混入したことを見逃すことはわずかですがあり得ます。また、あまり考えたくはありませんが、店側に恨みを持つ従業員が嫌がらせで異物を入れる可能性も否定できません。そして、どんなに店内を清潔にしていても、店の外から虫は入ってきて、料理に飛び込んでくるかもしれません。

一方で、お客の髪の毛が料理に落ちたり、あるいは食事中にお客自身の歯の詰め物が取れたりしたにも関わらず、それに気づかず、店側の異物混入を疑うといった場合もあります。さらにクレームと言うよりも、単なる犯罪行為ですが、悪質なクレーマーが金品を店からだまし取るために、異物混入をでっち上げることもあり得ます。

一言で「異物混入」といっても、店側に非があったり、お客側の勘違いだったり、犯罪行為である場合まであったりと、様々なパターンが想定できます。

そう考えると店側が実行できる「異物混入」の対策には限界があり、そもそも店側に非があるかさえはっきりしない場合が珍しくはないわけです。

それだけに、仮にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで異物混入の写真を見かけたとしても、「こうしたことはまれには起こりうる」と、もう少し冷静に受けとめることが消費者には大事なのではないかという気がしています。

2015年1月29日|Posted by 日経レストラン編集