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編集部のマルチスコープ

「一日店長」というユニークな試み

ご愛読ありがとうございます。日経レストラン編集長の戸田顕司です。

8月11日に、新刊『銀座で素人が始めたファンが続々と生まれる看板のないワインバーの仕組み』を発売します。資産運用コンサルティングに詳しい内藤忍・資産デザイン研究所社長が、オーナーとして初めてチャレンジした飲食店である「SHINOBY'S BAR 銀座」の構想からオープンまでの経験をまとめたマーケティングに関する実践書です。

今年2月に“ひっそり”と銀座で開業した小さなビルの6階にある隠れ家ワインバーですが、開店初月から300人を超えるお客が訪れています。その秘策の1つが、「一日店長」制度です。

これは、芸能人が任されている「一日警察署長」のイメージです。店を回す“本当”の店長はきちんと控えており、「一日店長」はその日だけ店の「顔」となって来店したお客の接客に当たるのが主な役割です。

「銀座で店長」という響きに憧れる人は多く、「一日店長」への立候補者が増えているそうです。

これが上手な仕組みなのは、「一日店長」の友人が“店長姿”をひと目見ようと(冷やかそうと?)店に実際に足を運ぶ点です。内藤社長や「SHINOBY'S BAR 銀座」は知らない人でも、自分の知人が関わる店ですから、自然とシンパシーが芽生えるでしょう。すると、店のファンになる可能性が高い。つまり、常連客が人を呼び、新たな常連客を生み出すというわけです。

飲食業界の経験がない著者ですが、こうした発想は従来の飲食店にとっても示唆に富む内容だと思います。ほかにも「“時給0円”のサポートメンバー」「スタッフが“接客しない”個室」など、気になる取り組みをいくつも実施しています。

さらに、この書籍では構想から開業までの取り組みもまとめました。「いずれ飲食店をやってみたい」と思っている人にも、参考になるはずです。ぜひお買い求めください。

日経レストランでは、今後もお役に立てる情報を発信していきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

2015年8月6日|Posted by 日経レストラン編集