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編集部のマルチスコープ

AI(人工知能)は飲食店に何をもたらすか

ご愛読ありがとうございます。日経レストラン編集長の戸田顕司です。

先日、日経ビッグデータラボ主催、内閣府地方創生推進室後援の「地方創生☆RESASフォーラム2015」を聴講しました。「RESAS(リーサス)」とは、今年4月から国が提供を始めた「地域経済分析システム」のことで、産業構造や人口動態などに関する官民のビッグデータを基に経済活動に生かす狙いがあります。

内閣府大臣総務官の小泉進次郎氏がモデレーターを務めたパネルディスカッション「ビッグデータで未来を変えられるのか!?」では、ビッグデータの活用から、AI(人工知能)の可能性にまで話が広がりました。興味深かったのが、パネリストの1人、リクルートホールディングスの石山洸・メディアテクノロジーラボ所長による飲食ビジネスについての未来話です。

それは、日本酒の状態をAIで判別して、香りや味を最大限に引き出せるグラスを3Dプリンターでその場で作るという時代の到来というものです。これまで利き酒師が担っていた“仕事”も、コンピューターに置き換わっていくというわけです。

同じことは、ほかの分野でも言えそうです。「日経レストラン」9月号でも紹介しましたが、米IBMはAI「ワトソン」を使ったメニュー考案サービスを立ち上げています。メニューのデータを蓄積していくことで、今後、おいしい料理を考案する確度が高まっていくと思われます。

もちろん、「夢物語だ」と感じる人もいるでしょう。ただ、インターネットやスマートフォンが当たり前になって飲食店を選ぶ消費者の行動が大きく変わったように、大きな世の中の流れと飲食ビジネスも無縁ではいられるはずはありません。

自分の店の価値を何とするのか――。将来を考えるうえで、最先端のIT(情報技術)の動向もチェックしておく必要があると、フォーラムを通じて強く感じました。

最後に、日経レストランは外食業界に貢献できるイベント企画を検討中です。内容が固まり次第、ご報告させていただきます。つきましては、現行方式の「メニューグランプリ」は、昨年度実施の第20回をもって休止致します。

日経レストランでは、今後もお役に立てる情報を発信していきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

2015年10月8日|Posted by 日経レストラン編集