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編集部のマルチスコープ

地方創生に食が貢献する

ご愛読ありがとうございます。日経レストラン編集長の戸田顕司です。

11月21日から『学校蔵の特別授業~佐渡から考える島国ニッポンの未来』が発売になります。

舞台は、“日本で一番夕日がきれいな小学校"と謳われながらも、2010年に廃校となった西三川小学校です。ここが2014年、酒造りの場、酒造りを学ぶ場、交流の場、そして環境の場として活用する「学校蔵」としてよみがえりました。リノベーションを手がけたのは、日本酒「真野鶴」の五代目蔵元である尾畑留美子氏が専務を務める尾畑酒造(新潟県佐渡市)です。

その活動の一環として「学校蔵の特別授業」と題したワークショップが、過去2回開催されました。その際に講義した藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員、酒井穣・BOLBOP代表取締役CEO、玄田有史・東京大学社会科学研究所教授を迎え、尾畑氏が対談形式で話を聞き出しました。「地方」をキーワードに、話は佐渡島から、日本の地方と都会、そして世界とのつながりへと広がっていきました。

地方創生では、「食」もカギを握ります。例えば、酒井代表は、こんな見方を示します。

「フレンチと寿司が、地方で増えると効果的です。技術を持っている職人が作ると、食材の味を引き出すことができますから。特にフレンチは地元の食材を使うと、東京では食べられない独自の味に仕立てられるため、売りになるんです」

実際に「佐渡島の食材を使ったフレンチやそば懐石を出すレストランができています。すると、こうした料理を目当てに、これまでは佐渡島に興味がなかったような人も訪れてくれる動きが生まれています」(尾畑氏)とのことです。

観光まで視野に入れて、地方の経済活動にもっと飲食店がかかわっていくと、これまでとは違うビジネスチャンスが出てきそうです。

日経レストランでは、今後もお役に立てる情報を発信していきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

2015年11月19日|Posted by 日経レストラン編集