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編集部のマルチスコープ

人口減少時代は幅広い客層をつかむ店が大事

こんにちは、日経レストラン編集部の宮坂です。

取材で東京・渋谷を通りかかった際、昨年11月にオープンしたパイ店「Pie face(パイフェイス)」をのぞいてみました。オーストラリア発の同店は甘いパイもありますが、売りとなるのは、食事にもなる「セイボリーパイ」。角切りステーキを入れた「チャンキーステーキ」、スパイスで味付けしたミンチ肉が入った「クラシックミンスビーフ」などのメニューが目を引きます。「マクドナルド」などよりも新しさを感じるからでしょうか。夕方の店内は、OLや女子高生が目立つものの、男性客もおり、幅広い客層でにぎわっていました。

同時期には、東京・表参道にセイボリータルトの店「What a Tart!(ワタァタルト)」もオープンしました。こちらも肉や魚介、野菜などを使ったタルトがそろいます。このように、食事と菓子やデザートの境目が無くなった店が、ここに来て増えているように感じます。こうした店ならば、朝食から学校・仕事帰りの軽食需要まで幅広い時間帯で男女を問わず集客ができそうです。

また、最近は店内のディスプレー方法も、食事と菓子の境目が曖昧になっていると感じます。昨年10月、やはり表参道にオープンした「PINSA DE ROMA(ピンサ デ ローマ)」は、ピザに似たピンサの専門店です。ピンサとは、ピザ生地の代わりに、小麦粉に大豆粉や米粉などを加えて発酵させた生地を使うもので、ヘルシーさが売り。白色を基調とした店内には、焼く前のピンサを収めたガラスケースが設置されています。生ハムや野菜、ハーブを使った色とりどりのピンサがケース内に並ぶ様子は、ケーキやタルトのように華やか。女性にアピールしながら、新しいメニューに不慣れな男性にも商品を選びやすい店になっています。

これらの店は商品のテークアウトができます。人口減少時代のこれからは、中食需要も取り込み、店では男性も女性も両方とも集客できるようなスタイルを考えてみることも大事になりそうです。

2016年1月14日|Posted by 日経レストラン編集