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編集部のマルチスコープ

表参道の新店で考えたデリ業態の可能性

こんにちは。日経レストラン編集部の宮坂です。

先日、東京・表参道のデリカフェレストラン「フランツ&エバンス」に、立ち寄ってみました。1月22日にオープンした同店の運営はアパレルブランドを多数持つベイクルーズ(東京・渋谷)で、流行を取り入れるのがうまい同社らしい業態が記憶に残りました。

外食大手の経営者が語っていた「アパレル業界でライフスタイルのトレンドを発信するために飲食店に力を入れるケースが増えている」という流れをまさに実感しました。

この店は、ロンドンで注目を集めているデリカフェレストランの日本1号店という触れ込みですが、イタリア料理や地中海料理をベースにした新しい英国料理ということで、店内に入って右側のガラスケース内に並ぶメニューはかなりカラフルなもの。

例えば、ローストしたバターナッツカボチャ、チーズ、ほうれん草、ザクロなどをあえたサラダは、オレンジ色、緑色、チーズの黄白色が入り交じり、確かに太陽あふれる地中海といった色の取り合わせでした。

サラダのほか、イタリア風のライス・コロッケ「アランチーニ ボール」など温かいメニューや各種スイーツまで品ぞろえは幅広く、食事からお茶までいろいろな使い道がありそうな店でした。

店を訪れて、もう一つ気になったのは、「デリカフェ」と名乗るだけあり、一部のスイーツを除く、ほとんどの商品でテークアウトができることです(繁忙となる11:00~18:00はイートインのみ)。

2017年4月に予定される消費税率が10%に引き上げられる際には飲料や食料品で、税率を8%に据え置く軽減税率が導入されることになっています。このとき、店内で飲食する「外食」は軽減税率の対象外になりましたが、テークアウトは軽減税率が適用されます。

「フランツ&エバンス」のようにデリとレストランが融合して多くのメニューがテークアウトできるような形は、軽減税率に対応できると同時に中食を積極的に取り込める業態としてもっと研究すべきではないかと感じました。

2016年2月18日|Posted by 日経レストラン編集