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日経レストランOBの「飲食店開業への道」往復書簡

すがちゃん:帳簿付けはコツコツと、申告はできるだけ早めに

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ぎだちゃん、こんにちは。

そうですか、やっと事態は動き出したんですね。収入のない時にじっと待たされるのはさぞつらかったと思いますが、工事が始まってしまえば後は一気呵成。開業に向けて突っ走るのみです。

今回の質問は経理関係のことですが、ぎだちゃん同様、これは会社勤めの頃から苦手な分野であります。なので当初は税理士さんに丸投げすることも考え、知り合いに紹介もしてもらいましたが、やはり小さな個人店が支払うにしては過大な月々の報酬がネックになって、依頼するまで至っておりません。もちろん、月々の帳簿付けなどはできるだけ自分でやって、確定申告の時だけ手伝ってもらう方法もあるようなので、相談してみるのももいいと思いますが…。

僕の場合、領収書の整理や帳簿付けはできるだけその日のうちに済ませるようにしています。すぐにでも寝たいほど疲れた日にはつらいものですが、サラリーマン時代に出張精算などを溜め込んでしんどい思いをした轍は踏むまいと思って習慣化するようにしています。それでなくとも、毎日の営業に伴って領収書や請求書の類いは少額なものを含め結構な枚数になりますのでね。

確定申告も初年度は自分でやりました。地元の税務署に開業届けを出す際に青色申告の届け出もしておいたところ、確定申告時期を迎える前に説明会の案内が届きました。この説明会に出て基本的な申告方法を学び、細かな不明点は窓口で担当者に訪ねたりしました。締め切り前の忙しい時期でなければ税務署も丁寧に対応してくれますよ、後は国税庁のホームページから申告書をダウンロードして自力で記入しました。これといった資産もなく、家族経営の個人店ですから複雑な帳簿を用意する必要はないので、まずは自分でやってみようとなったわけです。

ぎだちゃんの場合、初年度は営業日も短く初期投資もあって当然赤字決算でしょうから、税金を支払う心配はないでしょうが、減価償却などで赤字分を何年かにわたって繰り越す際の計算が面倒かもしれません。僕の場合は税務署で相談するレベルで済みましたが、心配な場合は専門家に聞いてみるほうがいいでしょう。

実際のところ、経理上の問題に関しては同業者に相談しても肝心なところは教えてくれなかったり、独自のやり方を通しているケースもあるので要注意です。かく言う僕の場合も専門家から見たら間違っている可能性もありますので、鵜呑みにせずあくまで参考レベルにとどめていただければと思います。

1つだけ言えるのは、帳簿付けなどはさぼらずコツコツと、申告はできるだけ早めに動くということぐらいでしょうか。そうそう、店に関係する経費の領収書は必ずもらうのも忘れないでください。スーパーでの買い物もレシートではなく領収書です。そうしたことを繰り返しているうちに、自分が個人事業主だという実感が湧いてくるものです。

すが(「酒庵酔香」店主)

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2011年9月14日|Posted by 日経レストランOB

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