NYでも注目される日本の鍋料理(後編)

寿司の次は鍋がブレイク!?

ニューヨークでは日本食はフレンチやイタリアンと肩を並べるほどの人気を得ているが、いまだに日本食と言えば寿司が主流。寿司は言うまでもなく、修行を積んだ寿司職人の包丁さばきがあって初めて作れる料理で、素人が簡単に家庭で作れるようなものではないが、鍋料理は材料と鍋さえあれば簡単に作れる。しかも、鍋料理は郷土料理の側面ももつ。サケを使った石狩鍋、秋田のきりたんぽ鍋、青森、岩手ののカッケ鍋、京都のはりはり鍋など、その地方独特の食材が使われるなど郷土色ゆたかで、非常にバラエティに富んでいる。

ワインやチーズ、最近は日本酒など、種類の多様さと知的好奇心をくすぐる食べ物が大好きなニューヨーカーの興味をそそりそうだ。また、鍋を囲んで食事を分け合い、楽しく食事をする文化はヨーロッパーの食文化にはないもので、こうした食べ方にニューヨーカーがどんな反応を示すのか興味深い。

鍋に必要な食材は日本のスーパーに行けばかなりそろっているが、やはりまだ限られる。それでも、最近はニューヨーク近郊の農家でもはりはり鍋に使うミズナ(現在のところ、鍋料理ではなく、サラダ用に食されていることが多い)を栽培するようになるなど、日本料理の人気が高まるにつれ、少しずつ日本料理に必要な食材も手に入りやすくなっている。

ニューヨークに数ある日本食レストランの中でも、鍋料理を出しているところはまだ少ない。「祭り」では鍋料理をメニューに載せているが、さすがに鍋奉行という大役を担えるニューヨーカーはまだ育ってないので、すぐに食べられる状態にして鍋をテーブルに運ぶようにしているという。

私もたまに自宅に友達を招いてちょっとしたパーティーをするが、日本に住んだことがある人の中には、鍋料理をリクエストする人もいる。鍋料理の認知度が高まり、必要な食材が手に入りやすくなれば、ニューヨークのホームパーティーシーンに鍋料理が進出してくるのも時間の問題かもしれない。

ちなみにサラット氏だが、先日からまた日本に行っている。今度は大阪の蔵元でインターンとして日本酒について勉強をするそうである。

2009年4月14日|Posted by

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