最終回:いつまでも「外食応援団」です

2008年も押し詰まってきました。繁華街では忘年会真っ盛りですが、聞こえてくるのは「厳しい」という声ばかり。24日、25日は、弊誌主催のプロのための料理コンテスト「日経レストラン メニューグランプリ」の2次審査で、大阪の辻調グループ校へ行っていたのですが、タクシーの運転手さんも「今年はあきまへん」とあきらめ顔でした(ちなみに決勝進出が決まった10作品は、年明けちょっとしたら発表しますので、もう少しお待ちください)。

世界経済全体が100年に1度の不況と言われるくらいですから、外食が厳しいのも当然と言えますが、ただ、外食の歴史を見ると、新しいビジネスモデルや伸びる企業は世間が不況のときに登場したり、大きく店舗数を増やしています。「ガスト」を代表とする低価格店はバブル崩壊後に大きく伸びましたし、10年前の金融不況と、そのあとのデフレの時代には「牛角」などの新興企業が続々出てきました。いま伸び盛りの新興外食企業の若い経営者と話をしていると、「いまがチャンス」と考えている人も少なくありません。こうしたダイナミックさが産業としてみたときの外食の面白さでもありますね。

さて、突然ですが、2009年1月1日付で、「日経レストラン」を離れることになりました。編集長としては3年9カ月ですが、1988年の創刊から記者として6年、デフレ真っ盛りの2000年前後に副編集長として2年9カ月いたので、トータルでは12年半も、この雑誌に関わってきた計算になります。本当に数多くの方にお会いし、そして皆さんに大変お世話になりました。改めてお礼を申し上げます。

後任の高柳正盛編集長は、『日経レストラン』の在籍経験があり、『日経ビジネスアソシエ』の副編集長や、『リアルシンプル』という女性誌の編集長も歴任した優秀な編集者です。実は同期で古くから知っているのですが、とてもナイスガイです。過去に経験したことがない次元に入っていく外食業界に新しい指針を示してくれることと期待しています。

私自身は、カスタム出版を手がけるグループ会社で新しいプロジェクトを担当します。外食の世界から直接は離れることになりますが、長年お世話になったこともあり、いつまでも「外食応援団」として、食の世界には関わっていきたいと思っています(オフィスの住所やメールアドレスは従来通りです)。

私が書くメルマガは今回が最後になります。今までにご縁をいただいた方々に感謝しつつ、筆を置かせていただきます。またどこかでお会いできる日を楽しみにして(注:この原稿は昨年12月26日のメールマガジンに掲載されたものです)。

2008年12月28日|Posted by 遠山 敏之

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