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読んでおきたいこの1冊

“思いやり”を可視化する 店舗デザインの作り方

『繁盛論』

2010年5月27日
『繁盛論』

『繁盛論』神谷 利徳 著(アスキー・メディアワークス/780円)

著者は、飲食店を中心に1000軒以上の建築デザインを手がけてきたデザイナーだ。その作品の多くが繁盛店となり、注目を集めている。

著者が考えるデザイナーの役割とは、「いかに繁盛に導くことができるかを考え抜いて設計する」こと。時に「おせっかい」と評されるほど店のコンセプト作りにまで介入し、繁盛のしかけを依頼者とともに作り上げるのが著者の流儀だ。

本書では「居抜き/予算1000万円/納期3カ月後」の条件で受注したイタリアンレストランの引き渡しまでを振り返りながら、何をどう考えて店を作ったかを解説している。

繁盛の鍵を握るのは「お客さんの立場に立ったものの見方、考え方」。これをどう実現するのか、豊富な具体例が教えてくれる。

文=稲田 由美子