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読んでおきたいこの1冊

ぶれない組織を目指して 伝える創業者の思い

『ワタミの理念経営』

2010年6月10日
『ワタミの理念経営』

『ワタミの理念経営』田中 成省 著 発行:日経BP企画、発売:日経BP出版センター/1575円
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本誌でもおなじみのワタミ代表取締役会長・CEO渡邉美樹氏が、25年前の創業からグループ売上高1000億円となった現在までに体験したこと、考えたことを詳しく描いたワタミの“軌跡”とも言える一冊。

介護や農業、環境など、業容が広がれば広がるほど、グループとしてのぶれない根幹を持つ必要性が高まる。そのためには、渡邉氏が“魂の叫び”と呼ぶ経営理念を社員が共有することが不可欠だ。

もともと、社内研修のため社史をまとめたいという渡邉氏の思いからスタートした本書。9種類約50項目という驚くほど多弁な経営理念が生まれた経緯、その意味するところが明らかにされている。

「創業100年後の2084年にワタミグループが地球上で一番たくさんの“ありがとう”を集めているグループとなっていることを祈らずにいられません」という渡邉氏の言葉からは、社長から会長へと立場を変えても、ぶれることのないワタミへの熱い思いが伝わってくる。

文=稲田 由美子