隣の住民に出て行けと言われたら!?

これで納得していただけるだろう─。そう考えて、私はダクトの掃除やフィルター交換を行ったことを男性に報告した。しかし、理解は得られず、その後も抗議は続けられた。

やむを得ない……。私は男性に対するクレーム対応を打ち切ることにした。

交渉打ち切りを決めた理由は2つある。1つは、ダクトの清掃など私たちにできることはすべてやったという自負があること。

そしてもう1つは、周辺住民の抗議と言っても、大多数の住民からは苦情を頂いていないことだ。それに引っ越してきたということは、そこに店があることを知っていたということでもある。近隣の飲食店から世間で許容される程度のにおいがすることを知った上で入居したとも言えるわけで、「店の営業を停止しろ」とまで言われる必要はない。

その後、この男性は市役所の環境課(悪臭対策などを担当している)などに店の営業をやめさせるように抗議したため、市の担当者が本当にそれほどひどい悪臭がするのかと調査にやってきたりもしたが、結局、市から店が問題視されることはなかった。

○月△日 午前
思いがけない 騒音トラブル

前述のようなにおいや店からの騒音で苦情が入るのは、周辺住民が窓を開けて過ごす時期に多い。

例えば、駐車場のある店の場合、食事を終えたお客様や、テイクアウトした商品を持ったお客様が、窓を空けたまま自分たちの車の中で会話をすることがある。夜は周囲も静かなので、声がよく響き、周辺住民からのクレームになるケースは多い。そこで、駐車場内に大きな声での会話を控えるように掲示しているチェーンもある。

喫煙スペースを店外に設けたある店では、そこでタバコを吸うお客様ではなく、従業員がうるさいと注意を受けた。お客様は大抵、1人でタバコを吸っているので問題ないのだが、従業員が制服のまま、数人で談笑していたためだ。もともと禁止していた行為なのですぐにやめさせたそうだ。

あるドライブスルー併設型の店では、特定のスタッフの声だけ、やたらうるさいので何とかしてほしいという変わった苦情が入ったことがある。調べてみると、確かにあるスタッフの声だけ音域の違いからか、やたらと声が響いていたことが分かった。なかなか言いづらいことだが、苦情の件を伝え、その従業員には窓口対応だけはやめてもらうことにしたという。

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