“真面目”なスタッフが捕まった理由とは

○月△日 午前
貴重な戦力の
生かし方

それ以外にも外国人雇用には様々な規制があり、それを破れば、企業の社会的責任が問われかねない。そのため、大手外食チェーンでは様々な工夫をこらしている。

例えば、「資格外活動許可」を得て働く留学生(大学生)がアルバイトできるのは1週間に28時間以内(教育機関の長期休業期間中は1日8時間以内)。日本語学校の生徒などの就学生は1日につき4時間以内などと決まっている。そこで、勤怠管理システムで、該当するスタッフが時間をオーバーする可能性が出てくる前にアラート(警告)を店長に告げるようにしているチェーンもある。

働く意欲の高い外国人スタッフは貴重な戦力でもある。あるチェーンでは中国語のマニュアルを用意したところ、効果があったそうだ。ちなみに内容は日本人向けとまったく同じで問題なかったという。基本的な仕事を覚える上で、マニュアルの存在はやはり大きい。

ただし、言葉の壁・文化の違いもあり、外国人スタッフのサービスレベルを高めるには、日本人に対するものとは違った工夫が必要な場合もある。

ある店では厨房内での外国人スタッフ同士の会話であっても、勤務中は母国語を使わずに日本語でするように求めたところ、サービスレベルが格段に向上したそうだ。完全に守れるかはともかく、日本人スタッフとのコミュニケーションが取りやすくなるし、何よりこうした厳しいルールを受け入れて残るスタッフは、日本語や仕事を学びたいという意欲が相対的に強くモチベーションが高いということだろう。

ちなみに中国人のスタッフは同郷意識が極めて強く、ある1人が店の運営方針に疑問を持つと、その不満が仲間にあっという間に伝染することがあるそうだ。同郷出身者のネットワークを通じて、同じ店で何人も働いているので、その人たちすべてを順番に同じように説得していかなければならなくなるという。日本人には理解しにくいリアクションだが、そういうものだと割り切るしかない部分だろう。

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