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食の未来は大丈夫か?

「食」を輸入に頼る危うさ

2008年3月10日

文=田中 栄、馬渡 晃

食材高騰の原因は食料自給率39%にあった

 ここ数十年間、一貫して下がり続けてきた日本の食料自給率は、2006年度には台風などの天候不順もあり、ついに39%にまで低下した。これは先進国中、最も低い水準である。

 下のグラフを見てほしい。米国やフランスなどの農業大国は、自給率は100%以上。自国でまかなう以上の農産物を作り、それをさかんに輸出している。ドイツは、100%を切っているが、それでも自給率は上昇している。かつては日本より自給率が低かった英国ですら、1970年代に日本を逆転し、現在は7割程度を維持している。日本の39%という数字がいかに特別なものであるか、これで分かるだろう。

 日本の食生活は、まさしく輸入に依存しているのである。

 背景にあるのは「食の欧米化」だ。

 ここ数十年で日本人の食生活は劇的に変化した。たとえば国民一人当たりのコメの年間消費量は1965年度の111.7kgから2006年度には約半分の61.0kgにまで大きく減少した。逆に肉類は、同じ期間に9.2kgから28.0kgへと激増している。

■ 主要先進国の食料自給率(カロリーベース)の推移

主要先進国の食料自給率(カロリーベース)の推移

出所:農林水産省「食料需給表」とFAO(国連食糧農業機関)作成の 
「Food Balance Sheets」を基に農林水産省が試算(写真はイメージ)

食料自給率低下を招いたのは「食の欧米化」だった

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