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クレーム・トラブル

多発する強盗事件。防犯の要点は?

多額の現金を店に置かず、閉店作業を安全に行う

2007年4月9日

近年、飲食店を狙った強盗事件が多発している。しかも、その手口は凶悪化する一方だ。外食大手が加盟する日本フードサービス協会は「強盗事件が多いのは、日曜夜から月曜未明にかけて。週末で売上金が店に多くある上、店周辺の人通りも少ないので、特に注意してほしい」と訴え、警戒態勢を強めることを呼びかけている。

防犯の専門家は、「閉店作業を終えた従業員が裏口から外へ出ようとするときに、裏口付近に潜んでいた強盗にナイフなどで脅されて店内に連れ戻され、金庫の中の売上金などを奪われるパターンが多い」と説明する。「裏口から出る際に、周囲の確認をする」といった警戒を怠る飲食店が多いためだ。

強盗に対して飲食店が備えるべき第一歩は、閉店作業を安全に行うことにある。「閉店作業はひとりでは行わない」「裏口の照明を必ずつける」「裏口周辺には荷物などを置かず、死角を作らない」「退店の際、不審な人物が外にいないか確認する」などが基本となる。

防犯の専門家は、「強盗は決して『一見客』ではないことを肝に銘ずべき」と言う。強盗が狙うのは、「従業員の、お客に対する関心が薄い」「レジに多額の現金を置いている」といったスキのある店。接客態度ひとつが犯罪の発生を左右することをしっかり認識したい。

最近では、防犯カメラをはじめとする防犯システムの費用も低下し、小規模店での導入も増えてきた。それでも万が一、強盗に入られた場合は人命を優先し、できるだけ抵抗しないことだ。強盗は興奮しているため、些細なことでも人を傷つける危険性がある。

強盗の被害を最小限に抑えるためには、店に多額の現金を置かないことも大事。閉店前でも、オーダーストップと同時にお釣りとして必要な分以外の現金を夜間金庫やコンビニエンスストアのATMに収めれば、閉店作業も安心して行え、被害額も抑えられる。夜間金庫への入金は必ず2人1組で行うといった配慮も必要だ。

現金の盗難に備える「動産保険」でカバーする方法もある。「店舗総合保険」に盗難補償が組み込まれている商品もあるので、確認してみてはいかがだろうか。