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衛生・クレンリネス

「排気が臭い」という苦情を防ぐには?

周辺住民との良好な関係作りがカギ

2006年7月31日

焼き鳥、焼き肉などのにおいは、毎日嗅がされると悪臭になる。実際、1970年代は畜産農場や工場の悪臭に対する苦情が多かったのに対し、最近は飲食店に対する苦情も増えている。では、「厨房からの排気が臭い」と苦情が来た場合、どう対応すればよいのか。苦情解決の3ステップは次の通りだ。

(1)排気システムの点検・修理

まず、フードやダクト、ファンの汚れなどを確認する。清掃・修理するだけで解決することが多い。また、排気口の位置や向きを変えるだけでも違う。

(2)「煙は出ていないか」をチェック

煙が目に見えると、においをより強く感じるもの。電気集じん機で煙を取るだけで解決することもある。

(3)脱臭装置の設置

それでもダメなら、脱臭装置を設置する。現在の主流は3つ。A.活性炭による「吸着方式」、B.微生物ににおい成分を食べさせる「生物脱臭方式」、C.化学的な「消・脱臭剤方式」だ。

手軽で、飲食店向けなのは「吸着方式」。ただ、臭気濃度が高いと、交換回数が増え、ランニングコストがかかる。最近は、活性炭に化学薬品を添着させ、化学反応で脱臭するタイプもあり、これならメンテナンスは楽だが、値段は高めだ。「生物脱臭方式」は、管理は楽だが、微生物がにおいに慣れるまで時間がかかり、即効性はない。「消・脱臭方式」のうち、消臭剤をダクトの中に入れてにおいを中和するタイプは、工事が少なくてすむ。

だが、対策以上に大切なのは、日頃から周辺の店や住民と良い関係を築くことだ。関係が悪ければ、大したにおいでなくても苦情になりがちだし、関係が良ければ、多少においが強くても何も言われないこともある。

ある飲食店は町内会の祭事には積極的に寄付をしたり、盆暮れには近隣に「いつもご迷惑をかけております」と手土産を持って行くなどして仲良くしているという。また、ある焼き肉店経営者は、ビルに出店する際、同じビルのすべてのバーでボトルキープしたという。クレーム防止には、こうした心遣いが案外一番大切だ。

(日経レストラン編集部)