
盛り付けを変えたらいくらに見える?

材料と原価は同じまま、盛り付けだけを変えたら価格イメージは変わるか。田中氏が“定番”と“お洒落”の2種の盛り付け例を製作。“定番”の売価を決めた上で、もう一方がいくらに見えるかを消費者3人に写真で推測してもらったところ、どの料理も150~400円高く見えた。
手作りコロッケ

売価約450円(原価135円)

形で手作り感をアップ

写真推測の結果、最大350円UP
昔ながらの小判型コロッケ(左)は、冷凍品のような印象。箸で切り分ける手間もかかる上、下に敷いたレタスが油を吸って残飯化すること必至。一方、1口大の大きさなら(右)、1人1個ずつ食べられるため、手を付けやすい。立体的な盛り付けは高級感を高め、手作りという名にふさわしい一品にしてくれる。レタスも小さくちぎって添えれば食べやすい。
カボチャのサラダ

売価約400円(原価133円)

素材の彩りを生かす

写真推測の結果、最大200円UP
左は、先にすべての具材を混ぜて盛り付けた例。マヨネーズが全体にべっとりと付き、「まとめて作った」という手抜きな印象だ。また、料理と皿の色が似ていてメリハリがないため、美味しそうに見えない。一方、カボチャとキュウリだけを先に和え、チーズ、トマトなどは後から加えれば、見た目が華やかに(右)。白い皿も具材の彩りを引き立てる。
牛肉のタタキ

売価約800円(原価285円)

“高さ”で豪華さを演出

写真推測の結果、最大400円UP
左の盛り付けは、刺身・タタキ類の定番で、何の新鮮味もない。霜降り肉なら広げて見せる意味もあるが、普通の赤身では安っぽく見えるだけ。付けダレを別に添えなくてはならないのも面倒だ。一方、肉を半分に折って盛り、千切りにした野菜類を上に載せると(右)、同じグラム数の肉でも高さが出て豪華に。付けダレは、ゼリーにしてインパクトを。
刺身盛り合わせ

売価約1000円(原価345円)

お洒落かつ食べやすく

写真推測の結果、最大200円UP
1 皿に盛り合わせた場合(左)、魚の鮮度がシビアに伝わる。切り方が下手だとなおさらだ。また、上下関係のある人と一緒に食べる際、誰がどこから食べるべきか迷いそう。一方、1人分ずつ小皿に盛り、氷を沿えて提供すれば(右)、新鮮さを演出できる。取引先や上司との食事でも、箸が付けやすい。この盛り付け方は現在、京都の料理屋などで流行している。

盛り付け提案
フードコーディネーター 田中 稔氏
1967年静岡出身。
調理師、栄養士の資格を取得後、料理教室のアシスタントとして、フードコーディネートの世界へ入る。雑誌やテレビ番組等の料理コーディネート、食品メーカーの広告用料理製作のほか、飲食店のメニュー開発なども手がけている。
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