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集客・販促

高齢者を呼び込める店作りとは?

きめ細やかなサービスと積極的な販促が決め手

2005年11月10日

少子高齢化社会へと突入した今、高齢者対策は、飲食店にとっても、21世紀を生き抜くためのキーワードの一つといえるだろう。自分の足で飲食店を開拓することの少ない高齢者を店に呼び込むためには、店の方から、積極的に新規顧客獲得に乗り出さなければならない。

まず、地域の老人会や婦人会、ゲートボールクラブ、碁や将棋のサークルなどに直接出向いて、販促活動を行ってみよう。打ち上げや会合など、売り込むチャンスはいくらでもある。個人では腰の重い高齢者も、グループになると足を運ぶものだ。頻繁に顔を出せば信頼感が高まり、何かあるたびに店を利用してくれるようになる。

さらに、繰り返し個人的に通ってもらうようにするには、話題を提供するサロン的な雰囲気を作るのもいい。例えば、「俳句を楽しむ会」「地方の特産物を食す会」といった催しを定期的に開催し、口コミで広める。

また、時間に余裕がある高齢者を、アイドルタイムの利用者として定着させるという方法もある。開店から午前11時まで、午後2時から5時までのアイドルタイムに、健康を意識した高齢者用のメニューを展開するのだ。

メニューは和食を中心にし、一品の量を少なめにする。豪華である必要はなく、ひじきやきんぴらなどの家庭科理を幅広く揃えたい。一人ひとりに料理カルテを作り、好みや健康状態に合わせた食事を提供するといったサービスも喜ばれるだろう。しかし、あくまでも価格は抑えめに。リピーター獲得にはお値打ち感が大切である。

高齢者層は繁華街などの超一等地よりも、住宅街などにある落ち着いた店を好むから、考えようによっては、二等地を一等地に変えてくれるお客ともいえる。新規開店や改装時には、できるだけバリアフリーにして、通路も広めに取るとよい。階段は急にせず、手すりを付ける。小上がりや座敷の場合は、長時間座っていても疲れないよう、掘りごたつ式を採用しよう。

そして、何より重要なポイントはお客が“自分の店”と感じるような接客だ。常連客を名前で呼んで出迎えたり、薬を服用するための白湯をさりげなく用意するなど、高齢者を魅了する温かいサービスを提供したい。

(日経レストラン編集部)