「日経レストランONLINE」は、「日経レストラン」の休刊に伴い、3月末日をもって更新を休止することになりました。長らくご支援を賜りました皆様に厚く御礼を申し上げます。

集客・販促

中小規模でもできる店のブランド戦略は?

店のイメージに名前を付け、スタッフからお客に伝える

2006年9月25日

文=齋藤 訓之

飲食店においても、店のコンセプトを正しくお客に理解してもらうためには「ブランド戦略」が重要だ。基本を理解していれば、多額の負担無しに、店のスタッフを通して、来店客や潜在客に、店の特徴を理解してもらい、リピート客増につなげられる。

「ブランド戦略」と言うと、大手企業が潤沢な資金を使って進める広告戦略とも思われがちだが、実際には違う。

「ブランド」とは、日本では古くから「のれん」として知られてきた概念に近いもの。小さな飲食店や商店でも、「老舗」と呼ばれ成功している店は、日常の業務の中でブランドを作り、育て、商圏内に上手に浸透させることができている。

ブランドとは何か?

ブランドの定義は、学者やコンサルタントによって様々だが、それらをつき詰めて単純な一言で表現すれば、「統合されたイメージに名前の付いたもの」と言うことができる。

店や商品(サービスを含む)は、出会った人々(消費者だけでなく従業員や取引先など)から、様々なイメージを持たれる。このイメージは、放っておけば、人によっても、時と場合によっても変わり、バラバラでまとまりのないものになりがちだ。

これに対して、いつでも誰からも同様のイメージを持たれるようにし、しかもそのイメージに名前を付けたものが「ブランド」ということだ。

店や商品に名前が付いているからと言って、それらのイメージが人によって、時と場合によってバラバラなのでは「ブランド」とは言えない。

このように、イメージと名前の組み合わせを決め、浸透を図ることをブランド戦略と呼ぶ。そして、イメージの内容と、名称の使われ方をコントロールすることをブランド管理と呼ぶ。

Next:ブランド戦略のメリット

次のページへ