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集客・販促

お客を呼ぶ上手な看板の設置法は?

視認性と色遣い、内容の分かりやすさの3点を重視

2007年1月22日

看板や案内板を掲示する際に重視すべきポイントは、(1)見えやすい、(2)目立つ、(3)内容が分かりやすい、の3点に集約できる。

(1)については、第1に設置場所が重要。場所で失敗しないためには、経営者自身がお客の立場になって、自分の目で確認しながら決定していくのが基本だ。実際、街を歩くと、街路樹や他店の看板に隠れて見えにくくなっている例が少なくない。歩行者向けの看板の場合、店から30m、10mと離れた場所で、それぞれ道の両側から確認するといい。

車のドライバー向けの看板は、100m先から視認できるのが理想とされる。実際に自分で車を運転しながら、運転席からよく見える場所か、視線をさえぎる障害物がないかどうかを確認しなければならない。

「店への案内役」を担う看板については、人・車の通行量の多い主要道路沿い、もしくはそうした道から店に至るルートへの曲がり角などに設置したいところ。ただ、そうなると他人が所有する建物に設置を依頼せざるを得ないケースが出てくる。大きな袖看板となると交渉は難航しがちなので、屋外広告物に関する条例に定められた基準をクリアしなければならない。

そこで、取り外し可能な懸垂幕やフラッグ(旗)を検討したい。建物の壁にほとんど傷をつけずに設置できるため、所有者との交渉もしやすく、工事費用も抑えられる。看板自体は、お客の動線(動く方向)と直角に設置するのが原則。2枚の板の上部を蝶番でで止めたA型看板についても、この点に注意したい。

(2)の「目立つ」について重要なのは、色。色を選択する際のポイントは、大きく言って2つある。1つめは色の特性で、例えば暖色系の赤や黄色などは温かみを演出しやすく、それらが鮮やかだと浮き出てくるように見える。2つめは色の組み合わせ。色は組み合わせによって、それぞれの色の特徴を強調しあったり打ち消しあったりする。自店のコンセプトを前提に、どの色をメインカラーにし、どの色と組み合わせるかを慎重に判断しなければならない。

このほか、看板にスポット照明を当てたり、内照看板(内部に照明を入れた看板)の採用も考えられるが、コストが少々かさんでしまうのが難点だ。

なお、見落としがちなのが看板のメンテナンス。設置後は、看板の汚れや破損を常にチェックすること。くたびれた看板は店のイメージダウンにつながるし、色褪せて回りの風景の中に埋没してしまうと、設置する意味がなくなる。できれば1~2年に1度は交換したいところだ。

(3)の「内容の分かりやすさ」については、看板の設置場所やタイプなどにより、注意すべきポイントが変わってくる。まず、人通りの多い道路沿いなどに設置する誘導目的の看板であれば、店名や業態、店への道順や距離を示した地図などを大きな文字で盛り込む。情報量が多過ぎると、逆にアピール力が弱まる。

ファサード関連では、ビルの袖看板やライン看板、のれん、A型看板などの置き看板、メニュー表、サンプルケースなどを複合的に組み合わせて訴求力を高めたい。例えば置き看板は、店の前まで来た人が、実際に入るかどうかを決めるうえで重要な判断材料となる。自店の看板料理や店内写真、料金などを掲示するのが基本だが、より魅力を感じてもらえるように、例えば店内写真なら、営業時間内のお客でにぎわっている風景を使うといい。

置き看板については、店名は小さな字で構わない。既に店の前まで来ている人にとっては、店名より、料理や内装、サービスに関する情報の方が大切だからだ。

置き看板など可動性のものを設置する場合、以下の点についても注意すべき。第1に安全性の確保。風などで人や車に当たってトラブルにならないように確実に固定し、強風の日には撤去することも必要だ。また、閉店後に毎日撤去して回収することも重要。第2は、近隣に対する配慮。周囲との日頃のコミュニケーションを怠らず、競合店などと看板の設置をめぐってトラブルにならないようにしよう。

(日経レストラン編集部)