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採用・教育

優秀なスタッフはどう集めればいい?

2005年10月25日

鈴木 裕美

飲食店はヒトが命。いくら洒落た内装でも、料理人の腕が悪かったり、店に合った接客をできるスタッフがいなければ流行らない。求める人材像を明確にし、新店ならば出店の1カ月前から計画的にスタッフを募集する必要がある。そして、面接では過去の実績を問い、応募者のやる気を判断した上で、確実な採用につなげよう。

知り合いの紹介がベスト

まず、最初に行うべきは、採用人数を決めること。店舗のレイアウト図を使い、厨房・ホールそれぞれのどのあたりにスタッフを何人配置するかを、平日と土日のそれぞれ昼・夜の4パターンで考える。

その上で、コンサルタントの富樫正浩氏は、「(必要人数×1.5倍)のスタッフを採用すべき」と勧める。人員不足でお客に迷惑を掛けると再来店してもらえない可能性が高いほか、働き始めてすぐに辞めてしまうスタッフがいないとも限らないからだ。

スタッフを探す際は、募集広告を打つ前に、気心の知れた飲食関係の知人などから紹介を受けるといい。両者をよく知っている人の紹介なら、理解し合えるスタッフと出会える確率が高いからだ。

既存店にスタッフを補充するならば、すでにいる優秀なスタッフに友人の紹介を頼もう。職場の雰囲気が伝わるのでミスマッチが起こりにくい上、入店してから職場に馴染みやすいというメリットがある。紹介してくれたスタッフには、採用が決まって働き始めた時点で5000~1万円ほど紹介料を渡したり、1カ月間時給を100円アップするなどのインセンティブを与えると、スタッフ紹介に協力的になる。

また、既存店の場合、お客をリクルートするという手もある。会計後に見送る際、スタッフ募集のチラシを渡す。来店しているので店舗の様子を知っており、それで応募してくれるならば、労働意欲はかなり高いと見ていい。

募集告知は目を引くものを

スタッフを公募する場合には、「嫌でも目に入る募集広告」(富樫氏)を作ろう。

例えば、新規オープンならば、工事中の店舗前に最低でも畳一畳分(90×180cm)ほどの大きさの垂れ幕を掲げ、50cm角ほどの文字で「アルバイト募集」という告知や時給、電話番号などを書き込む。車やオートバイ、自転車に乗りながらでも見えるため、郊外店ではもちろん、ターミナル駅などに出店する場合も有効だ。

大学生の多い地域で募集するならば、チラシのポスティングが効果的。「大学生は新聞を取っていないことが多く、ポストに入っているものが少ないので、チラシを入れると目立つ」(リンクワンの深見浩一直営部長)からだ。

また、広告やチラシを作る際は、他店との差別化ができるデザインを心掛けよう。パソコンで作ったチラシが多い中、筆などで手書きしたチラシは温かみがあって目立つ。

文章も単に「スタッフ募集」「元気なアルバイト求む」などといった常套句を使うのではなく、「最強のアルバイト募集」などとするだけで目を引く。さらに、店舗パースなどを載せられればなおいい。働く店舗がイメージしやすければ、応募の意欲も高まる。

ただし、雑誌やフリーペーパー、新聞などの折込チラシなどで募集する場合は、配布する地域も重要だ。リクルート ワークス研究所の調査によれば、飲食店で働く正社員以外のスタッフの8割は、通勤時間が35分未満。つまり、店舗から35分未満の住宅地や大学のある地域で告知すれば、効果が高いと予想できる。

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