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採用・教育

従業員のマンネリを改善するには?

目標設定を明確にし、勉強会や研修を実施しよう

2006年5月11日

部下のマンネリ感をなくし、モチベーションを高めることは、経営者に求められる大事な要素だ。「日経レストラン」が実施したアンケートでも、「従業員がマンネリを感じないようにすることは、重要な仕事」(喫茶店経営、30歳代後半)という意識を持つ経営者が少なくない。

そして、大半の経営者が、自分の下で働く従業員が「マンネリを感じている」と認識していることも分かった。対策として最も多いのは、「こまめに小さな課題を与える」。時間が空いたら、掃除や箸の袋詰めなどの小さな仕事を積極的にやってもらうものだ。さらに、「資格取得を奨励する」「権限委譲する」などの対策も見られた。

一方の従業員は、「勉強会や研修の実施」や「食べ歩きの機会を増やす」ことを望んでいる。「賃金での評価枠を広げる」「休暇を増やす」より多い回答だ。何よりも、自主的に勉強できる機会を求めているのだ。

新潟市近郊でファミリーレストランを多店舗経営する飲食企業が、月に一度、計数管理に関する勉強会を実施している。「店舗数が増え、今後ますます計数管理に関する知識が重要になる。今のうちから、社員に基礎を身に付けてもらいたいと考えた」(経営者)ためだ。

長年付き合いのあるコンサルタントを講師として招き、町の施設の会議室を借りて実施。対象は60人いる社員全員。クラスは、店長、幹部スタッフ向けと、一般従業員向けの二つだ。続けるうちに、「社員が、会社の成長と自分の成長が表裏一体のものと感じるようになってきた」(同)と、成果も上々。社員採用の説明会でも、“勉強させてくれる会社”という点に興味を持たれるという。

マンネリを解消するためにもう一つ大事なのは、従業員に目標を明確に示すことだ。上記の飲食企業でも、店舗数が少ない頃は、目指す方向が定まっておらず、2年ほどで辞めていく社員も多かったという。

アンケートでも「ビジョンを具体的に話してほしい」と訴える声が目立った。目標設定は、経営者のマンネリ脱出に有効なもの。それは従業員にとっても共有できなければ意味がない。そのためには、日々の仕事でも「なぜそうするのか」、目的、理由をはっきり示すことだ。

(日経レストラン編集部)