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採用・教育

社員のための勉強会を開きたい

無理やりは禁物。人生設計に合わせたプランを

2006年6月8日

飲食店で働いていると日頃の業務に追われて、外の世界に疎くなりがち。経営者だけでなく若手社員にも外食業界の常識を自分の目と耳で知ってもらうことが重要だ。業界全体の流れや他店のレベル、流行などの知識や常識を従業員も持たなければ、自店に問題があっても気付かず、対策も話し合えない。そうした知識、感覚を身に付けたり、意識を高められる点で、勉強会は意義がある。

飲食店ではOJTでスタッフ教育をすることが多いが、場当たり的な教え方だけでは人は育たない。特に若い世代は体系的に説明しないと納得せず、経営者が思うように動いてくれないことも多い。実際、現場で自分のミスを注意されると頭に血が上ってしまう従業員もいる。しかし、現場から離れたミーティングの時や、勉強会などで指導を受けると冷静に判断できるため、受け入れやすくなる。

スタッフ教育には、社内だけでなく社外のセミナーなどを活用する手もある。財務やマーケティングなどの高度なマネジメント分野の知識は、自社で理論的に教育するのは難しいからだ。

ただ、勉強会も経営者からの押し付けになっては意味がない。ある会社では、以前は、勤続年数を考慮して、各従業員の知識の足りない分野を社長が判断し、それに対応するセミナーを指定した。しかし、本人は十分な知識があると自負していた場合も少なくなく、無理やり行かされた、と反発を感じたという。

そこで着手したのが、キャリアプランの作成だ。店長、調理、ホールサービス、本部管理職、マーケティング・マーチャンダイジングの五つの専門コースを設定。社員は25歳になると、希望コースを選択し、各専門職を目指した。こうすれば自分の将来像が明確になり、どんな知識、技能が必要なのかが分かる。派遣セミナーの選択にも積極的になったという。キャリアプランの設定は、教育効果を高めるのにも役立つ。

社外でも勉強会はある。ホールや調理担当など似た立場にある人たちが集まる社外勉強会も、自分だけでは知り得ない経営ノウハウを身に付ける絶好のチャンスだ。

(日経レストラン編集部)