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採用・教育

面接で優秀なP/Aを獲得するコツは?

細かい部分までチェックを怠らない

2007年3月1日

まず、面接前にチェックできるポイントが2つある。1つは電話で面接を申し込んできたときの受け答え。きちんとした言葉遣いができているかどうか。もう1つは面接の当日、遅刻せず来るかどうかだ。

面接の際はできる限り個室を確保したい。そして最初に「よく来てくれました。ご苦労様です」と優しい声をかける。その後は約1分間、世間話や「面接場所までどうやってきたか」といった雑談をしよう。相手が話しているときは、相手の目を見てうなずきながら聞こう。応募者は「真剣に聞いてもらっている」と安心し、リラックスするので、面接担当者は応募者の素に近い姿を見られる。同時に、態度や身だしなみのチェックも忘れてはいけない。

次に、手元に履歴書を用意し、相手に名前、住所、生年月日などを言ってもらう。身分を偽って働こうとする人もいるので、身元確認を怠らないことも必要だ。

飲食店のスタッフとして必要な明るさや元気のよさ、動作の素早さがあるかどうかもチェック。気働きや機転の利き方を見たい場合には、「このお店をどう思いますか」といった、ちょっと考えさせる質問をしてみよう。

採用後、しっかり働いてくれるかどうかを見極めるポイントはいくつかある。1.仕事や学業に対して目的意識を持っているか、2.やる気があるか、3.トレーニングしやすく、他の従業員とうまくやっていける順応性があるか、4.希望する勤務日とシフトに無理やムダがないか、などだ。

1.目的意識を確認するには、今後の抱負を聞くだけではダメ。「頑張れますか?」と聞かれて「頑張れない」と答える人はいない。これまでのアルバイトや部活動などでの苦労話やその克服方法を聞いてみよう。採用後、応募者が同じような状況に遭遇したときに取る行動を予測できる。

2.やる気は「何のためにこの店で働くのか」「お金が欲しいのなら、いくら必要か」という質問である程度分かる。具体的な目標や目的があるほど、しっかり働いてくれるはずだ。

3.順応性は、例えば「店長と気が合わない」などを理由に頻繁に勤め先を変えている人は根気がなく、雇っても長続きしない懸念がある。また、アルバイト生活に慣れすぎというのも考えもの。前の勤め先と比べて不平をもらしたり、力の抜き方を覚えていることがあるからだ。

4.シフト適合性では、週に何日、何時間働けるか、通勤時間と交通費など実務的な内容を聞く。また「勤務日以外に急に出勤をお願いした場合、対応してもらえるか」の確認も。「できる限りは」とか、「都合がつけば」といった答えならいいが、明確に「ノー」と言うようでは、働き始めてからほかの頼みごとをしても融通が利かない可能性がある。

また、応募者別のチェックポイントとして、高校生は親の承諾を得ているか、主婦は子供の有無も忘れずに確認しよう。こうした質問項目をまとめて面接チェックシートを作り、面接時は必ず手元に用意する。すると応募者全員に同じ形式で質問できるため、合否を決めやすい。

相手のことを聞いた後は、店の営業や仕事内容をきちんと説明する。その際、仕事の厳しさなど、言いにくいこともしっかり話しておこう。面接は、こちらが採用を決めるだけでなく、相手が勤めるかどうかを決心する場でもあるからだ。最後に、何か質問がないかも尋ねる。

合否はその場で伝えない方がいい。たとえ嘘でも、「10人以上の応募があるので、すべての面接が終わってから結果をお伝えします」と言う。そうすれば、不採用の場合に「今回はたまたま条件が合わなかった」と伝えても、「競争率が高かったんだな」と不快な思いをさせない。応募者も未来のお客の1人。丁寧に対応しよう。

また、採用を決めている場合でも、上記のように伝えることで、採用後に「10人の中から選ばれた」という自負から、責任を持って辞めずに仕事をしてくれる。

人材難、採用難の今だからこそ、より店にあったスタッフを採用したいもの。短時間の面接で応募者と店との相性を見極める目を持つことがこれまで以上に求められている。

(日経レストラン編集部)