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店舗・内装

店舗用物件選び失敗しないコツは?

2005年10月25日

大谷 珠代

店舗用に借りる物件は一度決めると簡単には変えられない上、開業後の売り上げを大きく左右する。それだけに慎重を期し、最大限の時間と労力を割きたい。失敗しない物件選びを実現するには、売上予測と立地調査が不可欠。それを行うには、まず店のコンセプトを明確にし、出店のための条件を限りなく具体化させることが大切だ。

掘り出し物はないと思え

飲食店開業を目指して物件を探す人によくみられるのは、掘り出し物があると勘違いしている人が多いこと。飲食店物件情報提供サイト「飲食店.COM」を運営するシンクロ・フードの大須賀康人取締役は、「掘り出し物がないかと1年以上物件を探している人もいるが、店舗は繁盛する立地ほどぐっと家賃が上がるもので、一等地の物件は個人で手が出せる賃料でないことがほとんど。しかも、いい物件こそ水面下で動くので、掘り出し物はまずないと考えたほうがいい」と語る。人気駅近くの好立地で、1階にあって、賃料もリーズナブル――こんな物件を探し出すことはまず不可能だと知ることが、物件探しの第一歩だ。

決める前に売上予測を

では、実際にどうやれば理想に近い物件に近づくことができるのだろうか。これには、1、賃貸物件の情報誌を見る、不動産屋を回る、物件に足を運ぶなどして、希望するエリアや物件の相場感をつかむこと、そして、2、店のコンセプトを明確にし、出店するための条件を限りなく具体化すること、の2つが必要だ。

特に重要なのは2、で、どんなお客をターゲットとするか、どんな料理を提供するか、客単価をいくらにするかはもちろんのこと、広さや席数、営業日数、営業時間帯、回転率まで、かなり具体的にイメージすることが大切だ。

イメージがはっきりすれば、物件を選ぶ際にどの条件が譲れてどの条件が譲れないかがみえてくるというのが理由の一つ。また、物件を決めるには開業後の売り上げを予測し、家賃に回せる金額を想定しておくことが不可欠だが、これを行うにはかなり具体的なイメージが必要だからだ。

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