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店舗・内装

駐車場の見付け方と管理方法は?

近隣の駐車場を利用させてもらうのも手

2006年8月3日

郊外店なら駐車場は開業時に是非とも確保したい。駐車場を用意しなかったために、お客が違法駐車を繰り返し、警察の取り締まり強化によって客数が激減したり、近隣の評判を落としたりしては、店の業績にかかわる。

駐車場を作るスペースがない場合も、賃貸の駐車場を探し出して、確保すべきだ。

賃貸の駐車場には、時間貸しと月極めがある。店の営業時間や混み方、お客の滞席時間を考慮しながら、どちらが得かを検討する。客数が少ない場合や営業時間が短い場合は、月極めでは割高になる場合もあるからだ。

時間貸しの駐車場を利用してもらう場合は、お客の支払金額に応じて駐車場料金を一部、もしくは全額負担するのが一般的だ。注意したいのが駐車場の営業時間。公共駐車場の場合には、意外に営業時間が短い。

駐車場から店舗までは、当然ながら近い方がよい。手近に適当な賃貸駐車場が見付からない場合、大型の駐車場スペースを持ったショッピングセンターやパチンコ店などがあれば、その駐車場を利用させてもらう手がある。意外な駐車場スペースとして、銀行などの金融機関や一般のオフィスなどと交渉してみる価値はある。

いずれの場合も、必要台数に応じた駐車料金を支払う。また、借りた場合には、毎日店を閉める時に駐車場の清掃を欠かさないなどのマナーも忘れないように。

一方、自店の駐車場を勝手に使われてしまう場合はどうすればよいだろうか。近所付き合いの手前、あまり厳しいことは言えないし、かといって、自分の店の駐車スペースはしっかり守らなければならず、対処方法が非常に難しい問題だ。また迷惑駐車のお客であっても、明日は自店のお客になるかもしれない。

対策としてまず張り紙が挙げられる。罰金云々と警告するより、「自分の店がどれほど困っているか」ということを、切実に訴えかける方がよい。文例としては「当店をご利用しないお客様の車の駐車で、当店のお客様が車をとめられず、非常に困っています。逆の場合もお考えになられ、当店をご利用でない時の駐車をお控え下さるよう、心からお願い申し上げます」といった内容だ。これを隣店からも見える位置にたくさん張る。単純な紋切り型の文章は、迷惑駐車の常連には効果が無い。

一方で自店のお客に対しても、周囲の駐車場へとめないように要請する張り紙を出す。これは、「当店では周りの店の迷惑にならないように配慮している」ということをアピールし、近隣の店も同じことをしてもらうようお願いするという意味がある。ここまで実行した上で近隣の店に行って、問題について丁寧に持ちかける。

これでもらちがあかない場合、ガードマンや従業員を配置して駐車場整理をする。まずはピークタイムに1カ月間行う。この1カ月で、お客は来店瀕度によって2~3回は駐車場の整理を体験するから、注意を促し、習慣付けるのに効果を発揮する。ただし、お客に注意するのだから、駐車場に立つスタッフには、必ずそれらしい服装をさせることが肝心。従業員なら、制服を着用させる。

係員が駐車場の入り口に立っているだけで効果はある。入り口でお客にかける言葉は、「○○店をご利用のお客様ですね」「今日のご利用店舗は?」で問題ない。

これ以外の方法として、ゲートを設置して駐車場を有料化し、自店の利用客は一定時間内まで無料にするという手もある。しかし、相当な費用がかかるうえ、「有料でもいいから」といって駐車する人も出てくる。有料化は駐車可能台数が多い場合にのみ有効だといえる。

(日経レストラン編集部)