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店舗・内装

店を移転。客離れを防ぐ告知方法は?

早めの案内で新店をアピール

2006年12月25日

移転のお知らせは、最低でも3カ月前には、店内と店頭に掲示しよう。特に、客単価が高く、個客来店頻度が低い大商圏型の店の場合、「久しぶりに来たら店が無くなっていて、がっかりした」という状況が起こりやすい。

掲示物に盛り込むべき内容は、1.今までひいきにしていただいたお礼の言葉、2.移転の理由、3.移転の月日、4.移転先の住所、地図、名称が変わる場合は新しい店名、5.閉店に伴う販売促進(閉店セールなど)の5点。

このうち、移転理由は略してしまいがちだが、この点が曖昧だと、「トラブルがあった」とか「倒産した」など、好ましくない噂が立つので、必ず明記すること。

移転日は、閉店日と新店の開店日をはっきりと表示する。最初に掲示を出す段階で、新店の開店日が未定であれば、決まった時点で改めればよい。移転先が近い場合は、得意客が引き続き来店してくれるよう、分かりやすい地図を添えて、詳細に場所を示す。多少離れた場所であっても、目印になる建物を地図に記すと親切だ。

閉店セールは、移転の告知と共に、新店の販促活動として位置付ける。ディスカウントやプレゼントといった販促を行って集客し、新店のサービス券を配布する。特に、移転先が遠いケースでは、必要不可欠な作戦だ。

また、掲示物だけでなく、個客名薄がある場合は、DMで移転やセールの情報を告知すると効果的だ。ことにボトル・キープを導入している店は忘れずに。

ところで、移転の日が近づいてくると、ロスを恐れて食材の調達を抑えるケースがあるが、これはすべきではない。品切れが多いとお客に失礼だし、てきめんに評判が落ちてしまう。そうした悪い評判は、不思議と付いて来てしまうので要注意。その意味でも、移転に際しては、トラブルが無いように細心の注意を払うべきだ。食材やタオルなどの業者、物件の大家、近隣の店や住民、従業員とは、日頃から良好な関係を築いておこう。

新店での勤務形態や待遇を従業員にしっかり説明し、納得してもらうことも大切だ。勤務地が遠くなるなど、移転を理由に退職する場合は、会社都合として、誠意をもって対応すること。

(日経レストラン編集部)