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飲食ビジネス価値創造

ランチ価格にお客はシビア 「安心・安全・健康」で攻める

米濵和英 リンガーハット会長兼社長

2014年5月12日
米濵和英 リンガーハット会長兼社長

よねはま・かずひで 1943年鳥取生まれ。64年、リンガーハットの前身となる浜かつの設立に参画。76年社長、2008年会長に就任。14年2月期の連結売上高は367億円

 2013年度は既存店売上高が102%と好調でした。

 公表した目標を達成でき、13年は良かったように見えます。しかし、長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」は前半、非常に苦しかった。客単価を下げ過ぎたのが原因です。

11年秋の価格改定で一部商品を値上げしたところ、想定していた以上に客数が落ち込みました。3カ月ぐらいしたら客足が戻ってくると思っていたのですが、まったく回復しません。慌てて、ちゃんぽんと餃子3個で490円というランチメニューを強調するなど、低価格戦略を推し進めました。すると、お客様はすぐに反応してくれました。この路線で12年まで乗り切ったのですが、さすがに客単価が下がり過ぎました。

客数は戻ったので、昨夏から7種の国産野菜をふんだんに使った「野菜たっぷり」シリーズを前面に出し、ちゃんぽんの姉妹商品として680~690円の皿うどんを発売するなど、客単価を引き上げる施策を打ちました。これで利益を確保できたのです。

一方、とんかつの「浜勝」を牽引しているのは、ロースカツとチキンカツを楽しめる「浜勝ランチ」(税込699円)や、1000円以下の定食の投入です。以前は昼が1000円、夜が1400~1500円。この成功体験があって、なかなか価格の引き下げに踏みきれなかった。しかし、値頃感を考えると、ランチでは800円でも難しい。600円台のランチを出してから、グッと来ました。

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