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飲食ビジネス価値創造

カレーの一本柱をもっと強くする ミラノ万博は「日本のカレー」提供

浜島俊哉 壱番屋社長

2014年8月4日
浜島俊哉 壱番屋社長

はまじま・としや 1959年愛知生まれ。80年に「カレーハウスCoCo壱番屋」に従事、82年に入社、2002年から現職。連結売上高は425億6600万円(14年5月期)

 2014年5月期の既存店売上高は、前年比105%と好調でした。

 店が独自にメニュー開発や販売促進に取り組む「ストアレベルマーケティング」が結果になって出始めました。1000店を超えて、様々なエリアに出店しているのにどこも同じメニューでいいはずがないという問題意識は持っていました。

そんな折、大学の前にある店に、大学生が来ていない実態を目の当たりにしました。そこで、大学生向けに価格を下げて量を増やしたメニューを投入したら、客数が大幅に増えた。これを受けて、違う大学で同様のメニューを採用したら、逆に売り上げが落ちてしまった。そこは競合店がない場所だったので、すでにたくさんの大学生が来店しており、客数が増えなかったためです。

要するに、店ごとに合った取り組みでないと、お客様に喜んでいただけない。5年前に「ストアレベルマーケティング」という名称をつけて、店単位で考える体制への転換を進めました。最初は店にも本部にも違和感がありました。ずっとチェーンストア理論でやってきましたから、同じものを取りそろえて同じタイミングで販売すればよかった。

それが今では店は想像を働かせてお客様のニーズを提供し、本部は情報を店に回す──。このことを社内で徹底しました。提案数も7500を超え、店にコミックを置いたり抽選会を開いたりして集客する、青森県の「青森りんごコロッケカレー」や富山県の「ロコモコカレー」といったユニークな商品を開発するといった動きにつながっています。

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