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飲食ビジネス価値創造

ローカル発の強みを生かし “逆張り”で攻めていく

粟田貴也 トリドール社長

2014年11月10日
粟田貴也 トリドール社長

あわた・たかや 1961年兵庫生まれ。1985年「トリドール三番館」創業、2000年から讃岐うどん店「丸亀製麺」をチェーン展開。連結売上高は783億1800万円(14年3月期)

 初めて讃岐うどん店「丸亀製麺」のテレビCMを8月に打ちました。

 「丸亀製麺」は全国に780店ほどありますが、「店舗数ほど知名度がない」と感じていました。実際に調査すると、半数ぐらいの方が「利用したことがない」「よく知らない」という結果も出ていました。我々としては「うどん店としては日本一」と自負していたのですが、お客様には十分に伝わっていなかった。

同時に、「丸亀製麺」は1000店を目前に、少し成長が鈍化していました。ちょうど転換期かな、と。そこで、これまでやったことがない取り組みをしてみようと考えました。それがテレビCMというわけです。

ですから、本来であれば「丸亀製麺」の良さをCMで打ち出すのでしょうけど、今回は「肉盛りうどん」というフックのある商品とタレントでインパクトの強さに重点を置き、知名度の向上を図りました。これが、既存店の回復につながりました。

今後の店舗展開でいうと、郊外型を充実させていきます。地方で出店を続けてきたローカル企業の強みを生かしていく。その延長線上で、都心にも出店できればいい。都心はコストが高いですし、競争も激しい。効率化となると、仕組みをゼロから作らないといけません。それよりも製麺機を置くとか、人を教育するとか、手間ひまをかけるところで自分たちの存在感を出せば、企業として永続できると考えています。

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