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飲食ビジネス価値創造

都心型店は「開発道場」 競争がなければ磨かれない

加治幸夫 物語コーポレーション社長・COO

2015年6月29日
加治幸夫 物語コーポレーション社長・COO

かじ・ゆきお 1956年東京生まれ。WDIなどを経てグリーンハウスフーズで執行役員を務めた後、2011年に物語コーポレーションに入社し、現職に就任。売上高は268億4600万円(14年6月期)

 東京・赤坂に初めての都心型焼肉店「熟成焼肉 肉源」を出しました。

 4月のオープン以来、お客様に喜んでいただいているという手応えは強く感じています。もちろん、メニューや空間、サービスなど、まだまだ改善していきます。

「肉源」の位置づけを一言で表すと、「開発道場」です。会社の基本に、規模が伸びて個性も生かされるのが最もいいという考えがあります。チェーン店にすると個性より機能が優先されがちですが、そうではなく人間性と成長性の両方を手に入れたい。おかげさまで、個人が成長する環境は整ってきて、「人財力」は醸成されてきました。

ただ、成長のための「開発力」はどうか──。郊外型で焼き肉のテーブルバイキング「焼肉きんぐ」は、他社に先行しています。そうすると、競合がないままに、ずっと同じパターンで開発していればいい。でも、競争があるから、磨かれるのです。競争の激しい場所に飛び込んで揉まれないと、次の成長がない。そんな危機感を持っています。

「焼肉きんぐ」は食べ放題ですから、スタッフが感じ良くお客様に接し、きちんとテーブルケアができれば満足していただけます。一方、「肉源」では、スタッフが熟成肉やワインの商品知識などを身につけて、短い言葉で伝えられるように教育しないといけない。本社も一緒になって磨かれる機会ができました。

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