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飲食ビジネス価値創造

今は第2創業期 米国を見据えて進む

稲本健一 ゼットン代表

2015年10月5日
稲本健一 ゼットン代表

いなもと・けんいち 1967年愛知生まれ。95年にゼットンを設立し、ハワイアンの「ALOHA TABLE」など、国内外に75店を展開する(2015年1月時点)。連結売上高は96億1100万円(15年2月期)

 ハワイアン「ALOHA TABLE(アロハ テーブル)」とビアガーデンを加速しています。

 決して大きくチェーン展開しようと考えているわけではありません。売上高が約100億円となり、会社としてどう成長エンジンを作っていくのかを考えた結果です。

ゼットンの理念は「店づくりは、街づくり」であり、その街に求められる個店を創造していく点がブレることはありません。従来は「価値がない」と思われていた分野で「価値を生み出す」。これが我々の強みです。

例えば、東京進出時には「名古屋めし」というキーワードを仕掛けたり、公共施設にある飲食店のリノベーションを手掛けて集客を実現したりしました。「ALOHA TABLE」も「ハワイアンはそんなにおいしくないよね」と言われていた時代から市場を創ってきましたし、ビアガーデンもビルの屋上に新しい価値を持たせるという視点から始めました。

自分たちは“活躍する場”をどんどん変えていき、絶対に後発であってはならないと思っています。ここについては、“代表取締役クリエーター”として、私が陣頭指揮を執っていきます。

一方で、今の規模になると、企業としての収益や成長を考えた場合、事業モデルが確立できている業態を広げていくことも大事になります。強い個店をつくり続けるために、安定した収入基盤を確保しておかなければならないというわけです。

「ALOHA TABLE」は、今後もニーズがある場所に出店していきます。ビアガーデンは、そもそも出店場所が限られますから、まずは場所を押さえたということです。

今のタイミングは、ゼットンの「第2創業期」と捉えています。新しい業態や場所を創造するパワーを維持しながら、店舗展開を安定させるオペレーション力を備える。そのための社内体制についても考えていこうと思っています。

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