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韓国レストラン展望

シンプルとウェルビーイングを基本にデザイナー集団が運営するカフェ

「Cafe 2 Floor」

2012年3月21日

ホームメードでウェルビーイング(健康志向で体に良いもの)の食事を提供することをメインコンセプトにする隠れ家的カフェが「Cafe 2 Floor」だ。

韓国では刺激の強い料理が多いと思われがちであるが、ウェルビーイングも数年前から主流となっており、若い女性が多く訪れる。また、最近では日本、台湾、中国からの旅行者がこの店の存在を口コミで聞きつけ、料理と雰囲気を求めて足を運ぶという。

「Cafe 2 Floor」は明洞に程近い南山にある。人ごみでごった返し騒々しい明洞とは打って変わって、南山は落ち着いた雰囲気がある。地元の人向けの食堂が立ち並ぶ中、おしゃれな外観が迎えてくれる。落ち着いた店内はほっと一息つくのに最適だ。夏にはテラス席が用意され、ソウルタワーも望める。

食事は特徴的なものをそろえる。メニューに「ライス」があるが、これはシチューをベースにしたカレー風ライスのようなもの。シチューをベースにキムチを混ぜて仕上げている。キムチは水で洗い、辛みを落とし酸味だけ残し刻んで入れる。不思議な食感と味だが、違和感はなくまとまっている。まろやかでカレーが苦手な人にもオススメ。このキムチはマネジャーのお母さんの手作りだという。

シチューをベースにしたカレー風ライス。キムチも入っており、不思議な食感と味だが、違和感がなくまとまっている。まろやかなカレーでカレーが苦手な人にもお勧め。

シチューをベースにしたカレー風ライス。キムチも入っており、不思議な食感と味だが、違和感がなくまとまっている。まろやかなカレーでカレーが苦手な人にもお勧め。

ランチセットは7,700ウォン(約600円)。ライスかサンドイッチを選び、セットドリンクがつく。他の地区と比べてもかなりお手頃な値段だ。

ソウルにはカフェが多く立ち並ぶ。カフェといえばメインがコーヒーと思いがちだが、実際にはコーヒーを好まない人も多いという。そういった人のために、フラワーティやフルーツジュースを提供するが、よくあるカモミールやオレンジジュースなどではなく、「百花茶(ペッカチャ)」「桃花茶(トワチャ)」「クランジ(クランベリーとオレンジをミックス)」など韓国伝統茶やオリジナルミックスジュースを提供する。

桃の花をそのままお湯で戻すだけのシンプルな「桃花茶(トワチャ)7,500ウォン」若い桃の香りがほのかにし、ゆっくり飲むと体がほっこりする。

桃の花をそのままお湯で戻すだけのシンプルな「桃花茶(トワチャ)7,500ウォン」若い桃の香りがほのかにし、ゆっくり飲むと体がほっこりする。

「百花茶(ペッカチャ、8,000ウォン)」は数多くの花を混ぜたお茶で、「桃花茶(トワチャ、7,500ウォン)」は桃の花をそのままお湯で戻すだけのシンプルなお茶である。濃い味に慣れた人には少々物足りないかも知れないが、花本来の香りや味が体を落ち着かせてくれる。桃の花は全て自然栽培のため、季節要因などにより安定的に供給できないのが難点だという。

内装はもともと民家だったものを、オーナーが事務所用に賃貸したが、それでもスペースに余裕があったため、カフェを開いたという。そのため、居心地の良い空間を作ることを目指した。カフェ内部の随所にデザイナーが手がけた作品や絵が並び、内装にもこだわりが感じられる。フラワーコーディネーターもこのカフェ作りに参加しているため、ラワーアレンジメントの講座も行われている。

店内は落ち着いた雰囲気でほっと一息つける

店内は落ち着いた雰囲気でほっと一息つける

韓国食材がひそんだカレー風ライス、疲れた胃を休めるためにフラワーティを楽しむために訪れてみたい。

店舗データ

ソウル市中区南山洞2街19-11 2F、02-319-9635●営業時間/午前11:00~午後23:00(不定休)●客単価/昼7700ウォン、夜1万ウォン●席数22席●ホームページ:http://2fcafe.tistory.com

文:石田のり子(Granage LLP)
日本、韓国、中国を拠点にビジネスマッチング、コンサルティング、新規事業開発サポートを行う。http://www.granage.com/

取材協力:I tour SEOUL(ソウル市)Webサイトはこちら