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韓国レストラン展望

驚きのテッチャンは、1本が約10cm。在韓日本人も足しげく通うホルモン焼き専門店

「ヨンタバル」

2012年9月19日

日本の焼肉店で提供される一般的なホルモンだと思って注文すると、間違いなく驚かされる。というのも、ホルモン焼き専門店「ヨンタバル」が出すテッチャン(牛の大腸)は、1本が約10cm、重さは50~60gはあろうかという巨大サイズだからだ。1人前が200~220gで、価格は2万8000ウォン(日本円で約2000円)。

1本丸ごと焼いて、食べる前にカットするのが、この店の流儀。「焼き方でおいしさが決まる」とこだわっており、必ずスタッフが焼く。お客はできあがるまで待つだけだ。

こうして焼き上がったテッチャンは、中にうまみがぎゅっと詰まっている。カットするとジューシーな肉汁が溢れ出し、口に入れるととても甘く柔らかい。

同店ではホルモンやカルビなど全てを韓牛で用意している。新鮮なうちに漢方や果物、コチュを混ぜたヤンニョンソースに4~5時間ほど漬け、熟成させて味付けする。化学調味料などは使わない。

「ヨンタバル」

テッチャンとミノ。漢方や果物、コチュで作ったヤンニョンソースで味付けされている(昼はミノとテッチャンのセットが、1人前で2万5000ウォン)

もう1つ、こだわりがある。それは備長炭を使用する点だ。価格は高いが、おいしく焼き上がるため、他の炭は利用しないという。

「ヨンタバル」

焼いたテッチャンは、丸く膨れていく

「ヨンタバル」

焼き上がったテッチャンは一口サイズにカットされる。たれに漬けても、野菜などに包んでもおいしく食べることができる

今回訪れたのは、ソウル観光名所として有名な清渓川(チョンゲチョン)の横にある鐘路店。観光地である明洞や仁寺洞などから近い。この店舗は地下1階から地上2階まであり、席数は350席もある。特に2階の清渓川側窓席は、人気が高い。

平日は400~600人が来店、約90%がビジネスパーソンだという。週末は家族連れやカップルが中心で約250人が来店する。鐘路店は、日本企業に勤める人々の利用も多い。おいしいことはもちろんのこと、この店舗は広くて24時間営業という利便性の高さが集客力につながっている。

「ヨンタバル」は既にソウル市内だけでも8カ所あり、年内には釜山市への進出も果たす。特に狎鴎亭本店は芸能人の来店が多く、毎日必ず1組はいるとのこと。今回の鐘路店はオリンピックでも活躍した水泳選手などがよく訪れるという。

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店舗データ

(鐘路店)ソウル市鐘路区貫鉄洞11-10 TEL 02-720-9263(ほかに、狎鴎亭本店、江南店、三成COEX店など、合計8店舗あり)●営業時間/24時間(定休日: 年中無休)●客単価/昼25,000ウォン、夜50,000ウォン

文:石田のり子(Granage LLP)
日本、韓国、中国を拠点にビジネスマッチング、コンサルティング、新規事業開発サポートを行う。
連絡先:http://www.granage.com/

取材協力:I tour SEOUL(ソウル市)Webサイトはこちら