雑誌「日経レストラン」今月の特集・街ぐるみでお客を呼ぶ
お客が減り、活気を失っていた地方の飲食店街に、ある日、お客が大挙してやってくる。そんな、飲食店にとって“夢”のような状況を実現できるものとして、飲食業界の期待を集めているのが「食べ歩き・飲み歩き」をテーマにした集客イベントだ。
街を丸ごと合コン会場にする「街コン」、発祥の経緯から「飲み」に重点を置いた「バル街」など、様々なバリエーションがある。ここ数年で一気に認知度が上がり、左の地図に示したように、今年前半だけでも様々な地域で、おびただしい数のイベントが予定されている。
背景にあるものは何か。地域経済が元気をなくす中、自分の店だけ努力しても集客には限界がある、という現実だ。ならばライバルである近隣の飲食店と協力して、「地域ぐるみ」でお客を集めるしかない。話題性のあるイベントへの期待感が、地域を挙げての“コラボレーション集客”へと飲食店を向かわせる。その視点に立てば、複数の業態の飲食店が1カ所に集まる「横丁方式」での出店、B級グルメコンテスト「B-1」をはじめとするグルメイベントの盛り上がりも同じ流れの中にある。
一つの店から地域まるごとで戦う時代へ。街コンやバル街ブームは集客のパラダイムが変わったことを意味する。経験の少ない方法だけに、試みを成功させるには、相応のノウハウが必要だ。
「三崎まぐろラーメン」を全国ブランドにした神奈川県三浦市など、全国各地の先進的な試みから、そのポイントを探っていく。
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