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雑誌「日経レストラン」今月の特集・中食・内食からお客を奪い返せ!

2012年2月29日

コンビニエンスストアの弁当やスーパーの総菜を買って食べてみればすぐに分かることだが、いわゆる中食のレベルは、この10年ほどで急速に向上している。ご飯はふっくらしているし、野菜のシャキシャキ感なども驚くほどだ。それはつまり、料理のプロが出来立てを提供するという強みを持つ外食と中食の相対的な差が猛烈な勢いで縮まっているということでもある。

実際、2000年にほぼ26.3兆円あった外食の市場規模は2010年に23.1兆円にまで縮小。約12%もパイは小さくなってしまった。

一方の中食は、2000年に5.7兆円だった市場規模が、2010年には6.2兆円にまで拡大した。つまり、中食は9%も市場規模を広げた。このデフレ不況下では数少ない成長市場といえるだろう。

さらに昨年3月11日に起きた東日本大震災をきっかけに、外出を控えた人が東日本では急増。それをきっかけに、以前はそれほど食べなかった冷凍食品やコンビニの弁当、総菜類を食べる機会が生まれ、その品質向上に驚き、リピーターになった人は少なくない。

大手食品メーカー、味の素ではわざわざレンジを使わず、自然解凍で食べられる冷凍食品の品揃えを増やすなど商品の利便性を高めている。他の食品メーカーも、調理の手間を省く新商品の開発に熱心で、それは外食が持つ長所の1つ、手軽さという意味でも差が縮まることを意味する。大手コンビニ各社の出店攻勢も相変わらずだ。

本特集ではまず、力を付ける中食事業者たちの強みを分析し、続いて、外食の枠を超え、あるいは飲食店ならではの強みを生かして、中食との胃袋の奪い合いで成果を上げる店の事例を紹介する。厳しい環境下でも、新しいお客の獲得は可能だと分かっていただけるはずだ。

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