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雑誌「日経レストラン」今月の特集・居心地のいい店の条件

靴を脱ぐ個室があるフレンチ 用途も料理も幅広く対応 レストラン ル・クロ・ド・クロ(フランス料理店、大阪・心斎橋)

大阪中心部の繁華街、心斎橋にある「レストラン ル・クロ・ド・クロ」は、2002年10月から続くフランス料理店。6階まである建物の54席で月商800万円を達成する繁盛店だ。

人気の大きな理由は、すべての席に箸が用意してあり、2階と3階では靴を脱いで食事ができること。「街を長時間歩いた後に靴を脱ぐと、ほっとしてくつろげる」と好評だ。

同店を運営するクロフーディング(大阪市)の黒岩功代表は、同店のほかに国内で3店、海外1店を展開する。全店で「お箸で楽しむ、ニッポンのフレンチ」をキャッチフレーズに、子供連れから年配客までが長時間ゆったり過ごせる店を実現している。

こうした店づくりのきっかけは、開業前に黒岩代表が家族でフランス料理店を訪れたときの“苦い”体験にある。予約時に「乳児がいます」と伝えていたにもかかわらず、子供が少しぐずり出すと、「赤ちゃんを静かにさせてほしい」と店員から注意を受けた。さらに、妻がホールを歩いて泣き止ませようとすると、「子供を連れて歩き回らないで」と再び声をかけられた。また、妻が子供を片手で抱きながらナイフとフォークを使うのは食べにくそうなので、「箸をください」と伝えたところ、あっさり断られた。「子供連れではレストランに入ってはいけないのか」と悔しさを感じた黒岩代表は、どんな場面でも楽しめる店を目指すようになった。

靴を脱ぐ個室で気軽に食事できる

靴を脱ぐ個室で気軽に食事できる
左:カトラリーには最初から箸を用意する。母親が片手で子供を抱きながらでも無理なく食事ができ、年配客にも料理が食べやすいと好評だ。右:3階は和風の個室で靴を脱いで入ることができる。年配客に配慮し、座敷ではなく、腰掛けられる席にしている

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