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決断のとき・八百八町代表取締役CEO 石井 誠二 編

2010年1月21日

文=荻島 央江
写真=鈴木 愛子

八百八町 代表取締役CEO
石井 誠二(いしいせいじ)

1942年東京都生まれ。73年、30歳のとき、居酒屋「つぼ八」を札幌で創業。その後、急速に業績を伸ばし400店舗、売上高500億円を達成し居酒屋ブームを巻き起こすが、87年に社長を退任。89年、八百八町を創業。現在、「八百八町」「ひもの屋」「肉屋の正直な食堂」など5業態78店舗を東京を中心に展開。09年3月期、売上高は64億円

「何かおかしい」─。居酒屋「ひもの屋」をはじめ、5つの飲食店チェーンを運営する八百八町の代表取締役CEO、石井誠二がその異変に気付いたのは、2008年の春だった。まだ米国発の金融危機で不況が本格化する前、のことである。

石井は「経営課題のすべての答えは現場にある」を信条とし、毎日のように現場へ足を運ぶことを怠らない。そんな石井だからこそ気付いた微妙な変化。どうも顧客がメニューを選ぶ時間が長くなっているように感じたのだ。

「お客様が、以前よりお金を使うことに慎重になり始めている。今後、外食チェーンに対する低価格志向が一段と強まるに違いない」。石井の脳裏をそんな予感がかすめた。

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