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居酒屋注目メニュー

2007年8月11日

激戦の居酒屋業態で、注目されているのが地方の料理。どこか懐かしさを与える名産品の数々は、今後増加する団塊世代の心を捉えるメニューとなる。全国にまだ知られていないブランド食材を使用すれば他店との差別化も図れる。一方、ドリンク類では健康に留意したアルコール類が注目されている。提供方法を工夫すれば、単価の高いメニューになり売り上げアップに貢献。2店の成功事例を参考に、自店の新メニュー開発に役立てよう。

地方活性化をテーマに
9店舗を出店

銀座に出店した「きりたんぽ」店内。カウンターには、秋田県の竿燈祭りに使用される米俵をかたどった提灯を飾り、祭りの楽しさを表現する

秋田、石川、熊本など日本全国の地方名物をテーマにしたレストランを9店舗運営する、エイチワイシステム。同社は、97年に創業し、監獄レストラン「アルカトラズ」、生前葬ダイニング「フューネラル」等のエンターテイメント型のテーマレストランを運営。04年3月に秋田県の名物であるきりたんぽ鍋や比内地鶏を看板メニューにした「なまはげ」を銀座に開店。以後、エンターテインメント型のレストランから路線変更、地方活性化をコンセプトにしたレストランを出店している。


エイチワイシステム 代表取締役 安田久氏

「エンターテインメント型のレストランのターゲットは20代前半がメイン。どうしても若く、リピート客にはなりにくい。また、すぐに真似されるという欠点もあり、一時的には儲かるけれどもすぐに飽きられてしまった」と、代表取締役の安田久氏は当時を振り返る。

安田氏は、01年10月~04年3月まで人気TV番組、「マネーの虎」にレギュラー出演していたこともあり、地方での公演を頼まれることも多かった。そこで安田氏が聞いたのは、地方には名産品や美味しい食材が多くあるが、全国の人に知られておらず、もっと売りたいが宣伝方法も売り方もわからないという話であった。また、地方は若者がどんどん都会へ出てしまい、過疎化が進んでいるのも共通する悩みだ。


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