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決断のとき・叙々苑社長 新井泰道 編

メニュー開発にも力を入れた。「目玉商品がほしくて肉屋さんに相談したら、タンを使いなよ、と勧めてくれたんです。当時は、タンシチューぐらいにしか使ってなかったから、品物が余ってた。塩をかけて焼いて、賄いで食べてる、というんですよ。旨くて安いよ、と。レモンダレは、タン塩にレモンを搾って食べたい、というホステスさんの注文がヒントになった」。

新井が考案した「タン塩」は、大ヒット商品となった。ほかにも、現在、日本中の焼き肉店で提供されているメニューやサービスに、「叙々苑」発祥のものは多い。「それまでは皿に無造作に載せていた肉を、うちはきれいに並べて盛り付けた。ピシッとアイロンのかかった布のエプロンも出して」。今ではおなじみの、デザートやにおい消しのガムのサービスも、「叙々苑」から広がったもの。「女性をターゲットにしたからこそ生まれたアイデアです」。

常に“お客を喜ばせる”ことを考え続け、お客の声に耳を傾けた。「店の者だとバレないように着替えて、お客さんと一緒にエレベータに乗って、生の声を聞きました。美味しかった、高かった、キムチが酸っぱかった……。そんな本音の感想がとっても参考になりました」。

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