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「日本食文化フェスティバル・イン・NY」レポート

2007年3月28日

ニューヨークの日本食人気が言われるようになって久しいが、ニューヨークに紹介されている日本料理や日本食材はまだまだほんの一部。一方、ニューヨーク、ひいてはアメリカの市場に販路拡張を目指す日本の食材メーカーは多い。そこで、農水省の委託を受けたジェトロ・ニューヨークが中心となって、日本の食文化をまとめてアメリカに紹介すべく、「日本食文化フェスティバル・イン・NY」(期間:3月4〜10日)が開催された。

日本の「だし昆布」にシェフの熱い視線
いしり醤油も注目の的に

NY最大のコンベンションセンター「ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンター」で毎年開催される「レストラン&フードサービス・ショー」(見本市展)。今回はアメリカ全土、カナダ、イタリア、ドイツ、タイ、グアテマラ、そして日本から696社が参加し、3日間の期間中、見本市全体で1万8000人が訪れた。そして、「日本食文化フェスティバル・イン・NY」の目玉が、この見本市における「ジャパン・パビリオン」だ。

日本から「ジャパン・パビリオン」へは25の企業と団体が出展。ニューヨークでもすでに認知されている日本酒や日本茶、和牛などのベンダーのブースは、いつもながら多くのビジターが訪れて試食を楽しんでいた。

今回は、まだニューヨークでもほとんど知られていない日本の伝統的な食材であるいしり醤油や八丁味噌、つくだ煮などの出展あり、こんにゃくチップスや冷凍寿司、カレーなど、目新しい食品の参加ありで、見ていてとても面白かった。

ニューヨークでは日本食はすっかり一目置かれるようになり、日本食の知識を持つ人も増えた。ビジターの中でも、特にシェフたちは、だし昆布やいしり醤油などに関心を持つようだ。初めてニューヨークにやってきた昆布の「松前屋」のブースには、日本のだしに関心を持つシェフたちが次々に訪れ、「もっと濃いだしが出る昆布はないか」などと質問していく。

だし昆布に興味を持つシェフたちの対応に負われる「松前屋」のスタッフ

「松前屋」の担当者は、外国人から「だし」という言葉が当たり前に出てくることに驚いたと話していた。また、石川県の「いしり」のブースでは、「みんな、いしり醤油を手のひらに垂らして味見をして、どこで手に入るのかと聞いてくる」と、手応えを実感している様子だった。

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