「日経レストランONLINE」は、「日経レストラン」の休刊に伴い、3月末日をもって更新を休止することになりました。長らくご支援を賜りました皆様に厚く御礼を申し上げます。

拡大する地方料理ダイニング

京都vs広島のバトルメニュー
「いにしな」(鉄板焼き&お好み焼き 郷土料理ダイニング、東京・渋谷)

(左)「広島風お好み焼生地」(600円)に、トッピング(100~400円)を加える。「イカ天のピリ辛マヨネーズ」(500円)は、のしイカにマヨネーズと七味を巻いて鉄板で焼く
(右)「京都九条ねぎを使ったねぎ焼」(1080円)は、京都らしく牛すじの煮込みを入れて、だし醤油ベースでさっぱりと仕上げている

東京・渋谷のはずれにある「いにしな」は、京都風と広島風のお好み焼きと鉄板焼き料理を看板にした、異色の郷土料理ダイニング。京都出身の林修平氏と、広島出身の小林聖尚氏の2人の料理人が切り盛りする。

メニューは「京都人お品書き」と「広島人お品書き」に分かれ、「京都人お品書き」には、金時人参や聖護院大根を使った「季節野菜のサラダ たまごチーズドレッシング」「京風お好み焼」など、京都色を打ち出した料理が。「広島人お品書き」には、「イカ天のピリ辛マヨネーズ」といった、広島色が感じられる料理が並ぶ。

“メイン料理”ともいえるお好み焼きは、関西風か広島風の生地を選び、「豚肉」「イカ天」「牛すじ」といった共通のトッピングをチョイスする。

五感で楽しめることが重要だと考えて、料理はお客の目の前で仕上げる鉄板焼きスタイルにこだわった。「食材やレシピに興味を持つ方は多く、スタッフに熱心に尋ねるお客さんもいます」と林氏。

料理は鉄板焼きが中心

調理風景が見える店内


「焼酎好きの京都人と、イタリアワイン好きの広島人の組み合わせ」がコンセプトということで、焼酎とイタリアワインをこだわってセレクトしているのも特徴。ワインはボトルで3000~4000円台のものが中心とリーズナブル。グラス、デカンタでも用意する。焼酎も、芋、麦、黒糖、泡盛と20種類以上のラインアップで、「南之方」など珍しいものも。

イタリアワインと焼酎が豊富

2人は、大阪のあるレストランチェーンの同期。「将来は2人で東京に店を出そう」と語り合い、2004年に夢を実現した。店名の「いにしな」とは、京都・広島共通の方言で「帰りしな」の意味。「仕事からの帰り、遊びに行った帰りにお立ち寄りいただきたいという願いを込めた」という。

この2人の店主がお客の立場になって考えたメニュー戦略で、店は連日ほぼ満席だ。


店舗DATA

東京都渋谷区円山町23-9 渋谷藤和ビル1F
TEL:03-3461-8870
2004年11月開業●店舗面積/19坪(62.7m2)●席数/32席●営業時間/月~木・土18:00~翌1:00、金~翌4:00、日・祝17:00~24:00、無休●客単価/4000円●月商/400万円●原価率/35%●スタッフ数/4人●経営/個人


Next: 馬肉、おやき……信州の隠れた味覚

前のページへ次のページへ
日経レストランONLINE トップへ