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飲食店経営者の実態

2006年8月1日

飲食店経営者は一般的なサラリーマンに比べて相対的にリッチ。ただし、黒字店の店主と赤字店店主では、年収になんと2倍以上の開きがある──「日経レストラン」が全国の飲食店経営者を対象に実施したアンケート調査で、こんな実態が明らかになった。

回答した飲食店経営者の個人年収は平均627万円。民間企業に勤めるサラリーマンの年間給与額・平均438万円(国税庁調べ、2004年)に比べ、190万円も多い。ただし、「最近3年間が黒字基調の店主」と「同赤字基調の店主」を比べると、黒字店主の年収が861万円に対し、赤字店主は422万円と2倍以上の差があった。

なぜ、これほどの差が生じるのか。今回の調査から、黒字経営者と赤字経営者の年収格差を引き起こす原因が浮かび上がった。例えば、経営者自身の自己啓発の姿勢や、従業員や設備への投資ぶりを見ると、黒字経営者と赤字経営者との間には大きな差がある。それらが店の年商、そして最終的に経営者の年収に影響していることがうかがえた。

また、同じ調査で、飲食店の景況感も探った。景気回復が喧伝されているが、果たして個人経営を中心とする飲食店の業績はどの程度回復しているのか……。

調査の結果、増収・増益店が急増していることが判明した。今年前半の売上高が前年同期に比べ「かなり良かった」「良かった」と答えた比率から「かなり悪かった」「悪かった」と答えた比率を引いた売上高DIは、バブル直後の水準まで回復したことが分かった。

「日経レストラン 飲食店経営者調査」の概要
本誌読者から「給食・社員食堂・病院給食」および「ホテル・旅館」を除く2000人を無作為抽出してアンケートを郵送。438人から回答を得た。調査時期は5月中旬から下旬。有効回答率は21.9%。調査結果の分析に当たっては、小数点以下2位で四捨五入。このため、各選択肢の合計が必ずしも100%になっていない。また、第1部と第3部の調査対象は飲食店経営者のみ(277人)だが、第2部は過去の調査と比較するため従業員も含んでいる(438人)

第1部 黒字店主と赤字店主はココが違う!

黒字店主と赤字店主はココが違う!(8月1日公開)
(1)年収/黒字店主の年収は赤字店の2倍以上!(8月1日公開)
(2)自己投資/他店の視察、セミナー……黒字店主はやはり勉強熱心(8月2日公開)
(3)計画性&実行力/黒字店主の7割は投資計画を立てている(8月3日公開)
(4)教育・設備投資/人への投資は年間165万円 赤字店の5倍以上!(8月4日公開)
(5)悩み/儲かる店主は「人」に悩み 赤字店主は「金」に困る(8月7日公開)

番外編 儲かる店主にも改善点が! 隣の損益計算書

(1)年商7000万円 アジアンダイニングA(8月8日公開)
(2)年商2000万円 洋風居酒屋B(8月9日公開)
(3)年商1億7000万円 中国料理店C(8月10日公開)
(4)年商7300万円 和食店D(8月11日公開)

第2部 飲食店の景況感

(1)増収・増益店が急増! もう不況じゃない!?(8月21日公開)
(2)回復の手応え強く! 売り上げ、利益とも「良かった」が3割超(8月22日公開)
(3)そば・うどん、寿司以外は、「好調」が「不振」上回る!(8月23日公開)
(4)脱デフレのサイン? 高客単価の店ほど業績が良い!(8月24日公開)
(5)追い風は続く? 「今年後半も好調持続」と4割が予想(8月25日公開)

第3部 飲食店おもしろデータ 資料編

法則1:個店の平均像は?(8月28日公開)
法則2:営業年数別 店舗・設備への投資計画(8月28日公開)
法則3:黒字個店と赤字個店の比較(8月28日公開)
法則4:店舗数別 各種指標(8月29日公開)
法則5:個人年収別 異業種経験の有無(8月29日公開)
法則6:店舗数別 店主の仕事の中身(8月29日公開)

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